UPDATE Facebookは米国時間4月17日、「Nearby Friends」という新機能を発表した。同社の主要製品であるFacebookに重要な機能が追加されるのは、1年以上ぶりのことである。
Nearby Friendsによってユーザーは、Facebookの友人のうち、誰が物理的に近隣にいるかを知ることができる。
FacebookはNearby Friendsによって、ユーザー間の直接的なつながりを提供している。Facebookがこれまでに提供したことのないものである。同機能は、Appleの「iOS」およびGoogleの「Android」OSを搭載する端末で動作する。また同機能は、Facebookの全ユーザーが直ちに利用できるのではなく、段階的に提供される予定だ。
同アプリの右下に位置する「More」セクションより同機能を有効にすると、友人がどの都市にいるか、近くにいるか、何マイル離れているか、どのくらい前にその場所にいたかを知ることができる。その情報に基づいて、友人にメッセージを送信したり電話をかけたりするオプションを利用して計画を立てることもできる。
友人の間で互いを確認できるようにするには、両者が同機能を有効にしていなければならない。「Close Friends」(親しい友達)リストのユーザーのみ、または「サッカーチーム」リストのユーザーのみというように、確認対象を絞ることもできる。自分の具体的な位置とそこにいる予定の時間を共有しない場合は、友人のおよその位置のみを確認することもできる。共有する場合は、ユーザーの正確な位置がその友人の端末の地図上に表示される。巧妙なアルゴリズムによって、ある友人が近隣にいるかどうかを確認するためのプッシュ通知を有効にすることもできる。
それほど近くにいるわけではない友達を確認することもできる。「Traveling」機能では、遠く離れた場所を移動中の友達が表示される。狙いは、友達が行けるような場所を提案したり、ちょうど自分もその場所にまもなく行くところであれば落ち合う計画を立てたりできるようにすることだ。
位置情報をめぐる機能には常にプライバシーの問題がつきまとう。Nearby Friends担当製品マネージャーのAndrea Vaccari氏(30歳)は、この機能をオプトイン方式にして、ユーザーが有効にしない限り、おおよその位置を通知するだけにとどめることが重要だと述べた。
Facebookはまだ収益化については考えていないと述べたが、このサービスには広告の機会がふんだんにある。例えば、企業や店舗は料金を支払って、近くにある待ち合わせ場所の候補として表示してもらおうとするかもしれない。さらにはサービス拡大の可能性もある。例えば、位置情報ベースのデートアプリ「Tinder」のような出会い機能を追加できるかもしれない。Vaccari氏はこのようなアプリについて検討したというが、実装する予定はないとしている。「現時点でわれわれは、焦点をかなり絞った体験にしたいと考えている」と同氏は述べた。
今回の機能は、Facebookが2012年にシカゴを拠点とする新興企業Glanceeを買収したことが発端となっている。Glanceeはイタリア出身のVaccari氏が創設した企業で、近くで同じような関心を持つ人を探せるアプリを開発していた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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