カリフォルニア州メンロパーク発--Facebookに施される変更は、たとえ小規模なものであっても、ユーザーのプライバシーに影響を及ぼす場合は非常に重大な変更と見なされることがある。そのためプライバシー関連の修正を実施するにあたって同社は、それがどれだけ小さなものであっても、12億人のユーザーに公開する前に入念に調査する。
FacebookのプライバシーチームのメンバーであるRaylene Yung氏とMichael Nowak氏によると、現在、プライバシーに関連する3つの新しい修正を開発しているという。FacebookのプライバシーエンジニアリングマネージャーであるYung氏とプライバシープロダクトマネージャーであるNowak氏は、カリフォルニア州メンロパークとニューヨーク市、およびワシントンDCにある同社の各オフィスに集まった報道陣に対し、同社はプライバシーインターフェースを調整する作業に役立てるため、27の言語で1日当たり4000件以上の調査を実施していると述べた。
1つ目の変更点は、「iOS」版で「共有範囲の選択ツール」の位置が右下から左上に変わることだ(共有範囲の選択ツールは、自分の投稿を閲覧できる相手を切り替えられる機能だ)。同社が積極的にテストしている2つ目の変更点は、Facebookのデスクトップウェブバージョンに関連する。すべてのオプションを一度に表示する代わりに、最もよく使われる2つのオプション(「Public」と「Friends」)だけを大きなフォントで表示し、そのほかの選択肢はサブメニュー内に格納されるようになる。
3つ目の変更点は、Facebookが「プライバシーチェックアップ」と呼ぶ機能だ。これはプライバシー設定を「Public」から一定の期間変更していないユーザーに対して、その設定を維持したいのかどうかを尋ねるポップアップだ。
自分のアプリやFacebookのサイトですでにこれらの変更点を目にしている人もいるかもしれない。これらの確かに小規模な修正点は、ユーザーの懸念を受けて設計されたものだ。Yung氏とNowak氏によると、これは重要なことだという。なぜなら、Facebookは1日当たり80兆件以上のプライバシーチェックを実行し、ユーザーの投稿が誤って意図しない相手と共有されないように目を光らせているからだ、と両氏は述べた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」