Googleの株価は米国時間4月16日、同社が発表した2014会計年度第1四半期決算(3月31日締め)において売上高と利益がウォール街の予測を下回ったことから、時間外取引において一時的に急落した。この決算の一部要因としては、同社が続けている企業買収に加えて、広告売り上げがデスクトップからモバイルへと移行していることが挙げられている。
検索大手Googleの第1四半期決算は、利益が前年同期比2.9%増の34億5000万ドル(1株あたり6.27ドル)だった。ユーザーが広告をクリックする度にGoogleが得る金額を表すクリック単価(CPC)は、引き続き低下した。前年同期比で9%減少したが、2013年第4四半期と比べると同等だった。
一方、売上高は前年同期比19%増の154億2000万ドルだった。パートナーに支払われるTAC(トラフィック獲得コスト)は32億3000万ドルで、これを除く実際の売上高は121億9000万ドルだった。
アナリストらの平均予測は、総売上高が前年同期比11%増の155億4000万ドル、1株あたり利益が前年同期比11%増の6.41ドルだった。
Googleは最近、長年の計画に基づいて同社株式を分割し、議決権のないクラスC株式をティッカーシンボルGOOGで、従来のクラスA株式をGOOGLで取引することとした。1株あたり利益が前四半期の約半分になっているのはそのためだ。
ウォール街の失望的な反応にもかかわらず、Googleの最高経営責任者(CEO)であるLarry Page氏は楽観的な声明を発表し、「同四半期もまた素晴らしい」業績を達成したと述べた。
「特にモバイルに関する、多数の製品改良を実施した。当社の新興事業の進捗にも非常に期待している」と同氏は述べた。
最高財務責任者(CFO)のPatrick Pichette氏は投資家向け電話会議で、同社は次回の決算報告から、資産別にCPCによる利益を公表する予定だと述べた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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