オンラインのグループを作って複数人で情報共有ができるサービス「Google グループ」で、空港の見取り図やショッピングセンターの設計図が、誰でも見られる状態になっていたことが分かった。国土交通省は全国の空港に情報管理の徹底を指示したとしている。
グーグルによれば、協力会社との間で利用していたGoogle グループを、誤って一般公開に設定していたという。同社では連絡を受けて非公開の設定に修正し、謝罪。すでに関係各所には連絡済みだという。
グーグルでは地図サービス「Google マップ」で、空港や駅構内、デパートなど、商業施設の構内図を見られる「インドアマップ」を提供している。一部ではこの情報を更新する際に利用していたGoogle グループのメーリングリストが公開状態になっていたと報じられている。
インドアマップでは現在、世界各国の1万以上の構内図を掲載しており、施設などが自ら構内図を追加することも可能。日本ではこれまでも、同社と契約した羽田空港や、阪急百貨店、ヤマダ電機などの構内図を閲覧可能だった。今回、一般公開されたとする情報がどれほど詳しい内容だったかは明らかにしていない。
なお、グーグルでは、2013年7月に環境省や国交省、農水省などの内部情報が、意図せずGoogleグループで誰でも閲覧できる状態になっていた問題を受け、デフォルトの設定を「公開」から「非公開」へと変更していた。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
「程よく明るい」照明がオフィスにもたらす
業務生産性の向上への意外な効果
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」