Piper Jaffrayのインターネットアナリストらによると、世界最大のソーシャルネットワークサービスに関して良いニュースと悪いニュースがあるという。それは、10代の若者がFacebookに魅力を感じなくなってきているという流れは続いているが、同社の資産であるInstagramに対する若者の関心は増してきているというものだ。
明暗入り交じった今回のニュースは、投資銀行であり、資産管理会社であるPiper Jaffrayが、米国の中高所得層家庭の10代の若者を対象に半年ごとに実施している調査の最新結果に基づいている。米国時間4月8日に発表された同社の2014年春のレポート「Taking Stock With Teens」(10代の若者の意識調査)では、およそ5000人の10代の若者を対象として、ファッションやビデオゲーム、Apple製品、ソーシャルネットワークといった幅広い事柄について調査している。
Piper Jaffrayのシニアアナリストであり、マネージングディレクターであるGene Munster氏は「Instagramが10代の若者の間で最も人気のあるソーシャルネットワークサイトになったことが分かった」と述べている。
調査対象となった若者の30%が最も重要なソーシャルネットワークとしてInstagramを挙げており、この調査が開始されて以来初めて、同ソーシャルネットワークが若者の間でトップとなった。
Munster氏は「直近6カ月の変化をまとめると、Facebookに対する関心度は27%から23%に、Twitterは31%から27%に低下した一方で、Instagramは27%から30%に増加している」としている。
ちょうど1年前のレポートでは、Facebookは若者のおよそ33%が好むソーシャルネットワークとなっているものの、重要なユーザー層である若者の関心が比較的短い期間で急速に低下してきていると記されていた。また同レポートには、より楽しいことを求める若者たちがFacebookに飽きてきていることを示す多数の根拠も挙げられていた。
しかし、月間アクティブユーザー数が2億人にのぼるInstagramが若者の人気を集めるなか、若者のFacebook離れという問題は以前ほど深刻ではないように見受けられる。Piper Jaffrayも認めているように、Facebookが所有するInstagramは、米国の若者にとって1番のソーシャルネットワークという地位をFacebookから奪い取った。そして、Instagramは広告に注力するようになるとともに、写真アプリを活用し、望ましいユーザー層を対象とした広告収入が得られるようになるはずだ。
Facebookの株価は8日終値で58.19ドルだった。同社の株価は徐々に回復してきている。その株価は、仮想現実ヘッドセットを開発するOculus VRを20億ドルで買収するという発表がなされた際に急落していた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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