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ネットとリアルの“ハブ”になる--地方企業をつなぐ「ランサーズプレイス」

藤井涼 (編集部)2014年04月07日 14時00分
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 中小企業の事業拡大やコスト削減を目的に、2月に提携を発表したKDDIとランサーズ。この両社の強みを生かした、地域特化型のマッチングサイト「ランサーズプレイス」(ベータ版)が4月7日に公開された。

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 ランサーズプレイスは、地方の中小企業が提供する、工事や清掃、士業といった“非IT系”の仕事情報を中心に掲載し、それらを利用したい企業、または個人ユーザーとマッチングさせるサービス。掲載企業は、ランサーズやKDDIが保有する合計数十万人のユーザーによる集客を期待でき、閲覧者はこれまで知る機会のなかった地方企業のサービスや情報などを得られるようになるとしている。

 開始当初は、「iタウンページ」のように都道府県やジャンル別に企業情報を表示するのみで、企業同士の仲介などはしない。ただし、ゆくゆくはこれをクラウドソーシングサービス「ランサーズ」と連携させ、「ネットとリアルの橋渡しをするハブにしたい」と、ランサーズ代表取締役社長の秋好陽介氏は語る。

 ランサーズにはこれまでに約29万件の仕事依頼があったが、その多くはデザインやプログラミング、ライティングといったネット領域での案件だった。そのため、ランサーズで新たに開店する飲食店のロゴデザインなどを募集できたとしても、その前後に発生する内装工事やチラシの印刷といった“非IT系”の工程まではサポートできないという課題があった。

  • たい焼き屋が店舗を新規開業したケースの連携例

 そこで今後は、ランサーズプレイスによって工事や引越しといった、リアルや生活の領域まで事業の幅を広げていきたいと秋好氏は話す。たとえばランサーズでデザインを依頼した企業に対して、ランサーズプレイスを通じて近くの印刷会社をレコメンドするなど、ネットとリアルに関係なく、一気通貫で顧客のビジネスを支援できるようにしたいという。

 このモデルを実現させるための強力なパートナーが、全国の中小企業を顧客に持つKDDIだ。「いずれはリアルな仕事にも携わりたいと思っていたが、クラウドソーシングという考え方が浸透していない中で、いきなりやっても難しい。まずはリアルとの接点が多いKDDIと窓口を設けることで、理解を広げていきたい」(秋好氏)。

 一方のKDDIもランサーズと提携するメリットは大きいと、KDDIソリューション事業本部 ソリューション事業企画本部 事業企画部 部長の山崎雅人氏は話す。同社は2010年から中小企業のIT導入を支援する会員制プログラム「KDDI まとめてオフィス」を提供しているが、地方の顧客からは「ITスキルがない」「人材が足りない」「どうやって集客すればいいのか分からない」といった悩みが寄せられており、解決策を探していた。

 また、ネットを通じて首都圏の企業と取引している地方企業が、その実績を知った地元の企業などからも仕事を依頼されるといった成功モデルも出てきており、今後はランサーズプレイスを通じて、こうした事例をさらに増やしていきたいという。「ランサーズと組むことで、地方企業のさまざまなニーズに応えられる環境を提供できるようになる」(山崎氏)。

 ランサーズプレイスでは、まずは掲載企業の拡大を優先するとしており、2014年度末時点で約10万件の掲載を目指す。また、現在は企業情報を閲覧できるだけだが、将来的にはメッセージ機能や決済機能なども提供していきたいとしている。


ランサーズ代表取締役社長の秋好陽介氏(左)とKDDIソリューション事業本部 ソリューション事業企画本部 事業企画部 部長の山崎雅人氏(右)

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