「市場におけるこれらの機能の成功を考慮し、またAppleの成功をもたらしたiPhoneの重要性を考慮するなら、Appleは決して、より少ない額でこの企業にこれらの特許をライセンスすることに同意しなかっただろう」(McElhinny氏)
McElhinny氏は、損害賠償の要求額が高いことを認めながらも、結審の際には、陪審が「この訴訟の損害賠償額が大きいのはサムスンの特許侵害が膨大だからだ、と理解する」ことを期待すると述べた。
McElhinny氏はまた、Appleの専門家なら、サムスン製デバイス購入者の約10%が、もしそれが入手できなければiPhoneを購入したはずだと言うだろうと述べた。同氏はさらに、サムスンの他の内部文書から、同社が「ソフトウェアは新たな価値の牽引役」であり、Appleが特許を取得した諸機能が、成功する製品を作るための基礎になると考えたことが分かると指摘した。一例として、Appleがサムスンを訴えた後に、サムスンはユニバーサル検索機能を削除したが、ユーザーからの苦情を受けて同機能を復活させた、とMcElhinny氏は述べた。
Apple弁護団の1人であるBill Lee氏は、サムスンがAppleによって侵害されたと主張する2件の特許は、Appleが訴訟を起こした後にサムスンが買った特許だと述べた。同氏によると、Appleのエンジニアらは、iPhoneを開発した時点ではこれらの特許について知らなかったという。
Appleとサムスンは互いに、人気の高いスマートフォンとタブレットに搭載されている諸機能を模倣したと非難してきた。陪審は、どちらが実際に特許を侵害したかを判断し、支払われるべき賠償金の額を決める必要がある。今回の訴訟では、2012年8月の訴訟や2013年11月の賠償額に関する再審で争点となったものとは異なる特許と新しい端末が扱われている。
たとえば、今回の新たな訴訟では、2012年9月にリリースされた「iPhone 5」と、同じ2012年に登場したサムスンの「GALAXY S3」も対象になっている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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