Microsoftの幹部陣は社内の垣根を取り払うという目標にこの数年間でかなり近づいたが、それを達成するまでの道のりは依然として長い。
米国時間4月2日にサンフランシスコで開幕予定のMicrosoftの「Build 2014」カンファレンスでは、同社が「One Windows」(1つの「Windows」)の実現に向けてどれだけ前進したか、ということが強調されるだろう。また、その実現までの道のりが依然として非常に長いことも詳しく説明されるはずだ。
(Microsoftは同カンファレンスのセッションリストをBuildサイト上で3月31日に公開している)
今週開催のBuild 2014で、同社関係者は「Windows Phone 8.1」と「Windows 8.1 Update 1」OSの機能セットをすべて公開すると見られている。情報筋によると、Windowsの次期メジャーバージョンである「Windows 9」(開発コード名「Threshold」)についても、情報が少し明かされる予定だという。Windows 9は2015年春に登場する見込みだ。
MicrosoftがBuild 2014でWindows 9の完全な機能リストや発売予定日を発表すると予測している人は、ほとんどいない。その代わり、Microsoft関係者は、Windows Phone搭載スマートフォンや、ARMベースのWindowsタブレットとPC、ファブレット、そのほかの種類のデバイスで動作する新しいWindows 9 SKUを開発するという同社の目標について、高いレベルで話をしそうだ。先述の情報筋によると、この「モダン」なSKUには、レガシー「Win32」アプリを実行するためのデスクトップが含まれない可能性もあるという。Microsoftは「Windows Store」を通して、同SKUを頻繁に、そして定期的にアップデートすることになるかもしれない。
Windows 8.1 Update 1について、Microsoft関係者は、マウスとキーボードを使用するユーザーにWindows 8.1をより気に入ってもらうために同OSに施す変更点について、詳しく説明するとみられている。Update 1の一部がウェブに流出したことで、これらの変更点は、すべてではないとしても、その多くが文書で十分に裏付けられている。情報筋やリークされたUpdate 1の一部をダウンロードした人々によると、Microsoftは、主にマウスとキーボードでWindows 8.1を操作するユーザー向けにタスクバーなどのビジュアルキューを提供し、Windows 8.1をより簡単に操作できるようにする予定だという。
MicrosoftはBuild 2014の開幕日に当たる4月2日、Windows 8.1 Update 1をMSDN登録者に公開すると見られる。情報筋によると、MSDNに登録していないユーザーは、4月8日より「Windows Update」経由で同アップデートを入手できるようになるという。
Windows Phone 8.1 OSに関する情報もリークされてきた。Microsoftが2月にプレビュービルドを一部開発者に配布してからの1カ月間は、特に多くの情報が流出した。この次期OSアップデート(開発コード名「Blue」)は、この数日の間に製造工程向けにリリースされたと考えられている。
Windows Phone 8.1の消費者向け機能の中で最も重要なのは、「Cortana」という開発コード名のパーソナルデジタルアシスタントが追加されたことだ。同OSには、ほかにもVPNサポートや新しい通知センター、より多くのタイルを表示可能な新ユーザーインターフェース、アップデートされたカメラレイアウト、Googleカレンダーとの互換性、「Internet Explorer 11」(IE11)の機能など、多くの新機能が搭載される見通しだ。
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