KDDIは3月27日、インキュベーションプログラム「KDDI ∞ Labo」の第6期プログラム参加チームを発表した。なお、この前日となる3月26日には、NTTドコモ・ベンチャーズのインキュベーションプログラム「ドコモ・イノベーションビレッジ」の第2期 DemoDayが開催されている。
KDDI∞Laboは、KDDIが2011年に立ち上げたインキュベーションプログラムで、今回で第6期となる。1月24日から約1カ月にわたって参加チームを募集。100以上のチームの中から選考によって5チームが選ばれた。今後は、3カ月にわたるプログラムを通じて、サービスの事業化に向けたメンタリングや経営アドバイス、出資や事業提携などのサポートをしていく。
プログラムの立ち上げから3年近くインキュベーションプログラムを展開してきたKDDI。この数年はスタートアップの盛り上がりや、回を重ねるごとに応募チームのクオリティの高さを感じているという。
KDDI ∞ Laboラボ長の江幡智広氏は、「過去のプログラム参加者の多くも事業を成長させており、プログラムを進める上でのノウハウも蓄積されている。今期はリアルとネットを融合させるO2O系のサービスも多く見られる。3カ月の彼らの成長に期待したい」と激励した。
第6期プログラムに選ばれたのは、以下の5サービスだ。
ハンドメイドクリエイターに特化した製造・販売プラットフォーム。ユーザーは、クリエイターが投稿した製品のデザインやイメージをもとに投票し、評価の高い製品は製造や流通のサポートを受けられる。優秀なクリエイターの製品をユーザーに届けやすくする仕組みだ。ジュエリー分野のクリエイターを開拓し、リアル店舗との連携などを目指す。
WebRTC技術を用いて、コンテンツの配信を標準ブラウザのみで実現し、高速配信やサーバーの負荷分散を実現する。従来のCDNコストを最大で80%削減できるほか、従来のCDNと組み合わせることもできる。ユーザーは、JavaScriptのコードを数行、既存のサイトに書き加えるだけで、ブラウザ間通信によって高速配信が可能になるという。
子どもの日常を撮影した動画を、短編フィルム映画として自動で生成し、定期的にユーザーに届けてくれる母親に特化したスマホアプリ。スマホで撮影した動画を自動編集することで、ユーザーの手間を簡略化。マネタイズとして、フリーミアムモデルと物販を予定している。
アプリユーザーの行動解析結果をもとに、事業者が課題の特定や改善案を議論できるチームコラボレーションツール。既存のアナリティクスデータやユーザーヒアリングだけではわからないアプリの課題や、属人的な経験則による課題の特定や改善策の立案からの脱却を目指す。
女性による、女性のためのキュレーションアプリ。既存の情報のカテゴリやユーザーインターフェースを改善し、女性ユーザーが使いやすく、最適な情報を得られるようなサービスを目指す。
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