The Wall Street Journal(WSJ)は米国時間3月23日夜、ComcastとAppleがストリーミングテレビサービスについて提携の可能性を話し合っていることを示唆するスクープ記事を掲載した。このサービスでは、Appleのセットトップボックス(STB)が「特別待遇」を受けて、ウェブ上で混雑を回避できるようになるという。WSJが複数の匿名情報筋の話として報じたところによると、両社の交渉はまだ準備段階にあるため、容易に決裂する可能性もあるという。人々のテレビ視聴方法に非常に大きな影響を及ぼす可能性を秘めた大型契約が締結されることはしばしばあるが、ComcastとAppleの交渉が実際にまとまった場合、両社の提携もその1つと見なされるだろう。
両社の交渉に詳しいある人物によると、AppleとComcastの合意までの道のりは長いという。Appleの思い描いているサービス品質を提供するためには、Comcastはネットワーク設備やそのほかのバックオフィステクノロジに大規模な投資を行わなければならないだろう、とComcastの考えに詳しい消息筋は述べている。
AppleがComcastの顧客とどれだけ深い関係を持つべきか、という点に関しても、両社の考えは異なる。Appleは、ユーザーがAppleのログインIDを使ってこの新デバイスにサインオンする方式を提案しており、顧客データの管理にも関心を持っている、と本件に詳しい消息筋は述べている。さらに、それらの消息筋によると、Appleは顧客から受領した月額サブスクリプション料金の分配も求めているという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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