PDFの変換や編集機能が充実--iOSアプリ「Power PDFプロ」

 「Power PDFプロ」は、オフィス文書や写真など、さまざまなファイルを取り込んでPDFに変換できるアプリだ。PDFのページ削除や分割、結合といった強力な編集機能も備えるほか、パスワードの追加なども行える。

  • ホーム画面。各種オンラインストレージからの取り込みにも対応。Wi-Fiでの直接転送機能は備えない

 ファイルの取り込み方法は、Dropbox、Googleドライブ、Boxのほか、カメラロールからの読み込み、カメラからの直接取り込みをサポートする。同種の有料アプリでは一般的なWi-Fiでの直接転送や、WebDAVおよびFTPこそサポートしないものの、選択の幅は広い。なお圧縮ファイルを解凍する機能を持たないので、ZIPファイルなどはあらかじめ解凍してから転送する必要がある。

 アプリは英語だが、アイコンにはラベルも併記されているので、中途半端に日本語化されている同種アプリに比べるとむしろわかりやすい。日本語そのものの表示も試した限りでは問題なく行えたほか、ファイル名のリネームなどでも問題なく日本語が使用できる。

  • ローカルに保存されたファイルの一覧。オンラインストレージからダウンロードしたファイルは「Dropbox」「Box」など同名のフォルダに保存される

 PDFの編集機能としてはページの分割や削除、結合などに対応しており、パスワードも追加できる。またオフィス文書や写真などを転送し、本アプリを用いてPDFに変換することも可能だ。カメラを使ったスキャン機能では、あらかじめグレースケールを指定して撮影することも可能だが、トリミングや台形補正、ホワイトバランス調整といった補正機能は備えない。

 ややネックとなるのが注釈機能で、フリーハンドツールしか用意されていないほか、一般的なPDFの注釈ツールと互換性がなく、Acrobatを用いて追加した注釈やマークアップが本アプリでは表示できなかった。他のアプリでは同じ動作環境で正常に表示できるだけに、注釈周りの機能を使うには不向きと考えてよさそうだ。決して安価なアプリではないだけに、これら機能の充実に期待したい。

  • ファイルを選択して下段からアイコンを選ぶことで、リネームや削除、複数選択してフォルダへの移動や他形式からPDFへの変換などが行える

  • PDFを開いたところ。ほかのアプリで開き直したり、サムネイル表示で各ページを並べることもできる

  • 注釈機能はフリーハンドツール(と消しゴム)のみ。またAcrobatで追加した注釈やマークアップは表示できなかった

  • テキストのみを抽出する機能も備える

  • カメラロールから取り込んだ写真をPDFに変換できる

  • カメラを使ったスキャン機能では、あらかじめグレースケールを指定して取り込む機能を備える

>Power PDFプロのダウンロードはこちらから

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