4月9日に予定されているWindows XPのサポート終了まで1カ月を切った。サポート終了後はセキュリティ上のリスクが高まるため、マイクロソフトや各メーカーはPCの買い換えを推奨している。
さらに4月1日からは消費税が増税される。17年続いた5%の時代に終わりを告げ8%になる。そこで、5%のうちに買っておけば支出が抑えられるという目論見のもと、Windows PCやタブレットの購入を検討してみたい。
今回は、ノートPCにもタブレットにもなる「2in1」、タブレット、ノートPCの3タイプの中から、十分なスペックを備えつつも今週末でも買える、増税前の金額で手に入りそうな機種をピックアップした。
タイプ | 2in1 | 2in1 | タブレット | タブレット | PC | PC | PC | PC |
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メーカー | ソニー | ASUS | デル | レノボ | ソニー | ASUS | 東芝 | エイサー |
機種 | VAIO Fit 11A | TransBook T100TA | Venue 8 Pro | ThinkPad 8 | VAIO Pro 13 | R510CA | dynabook T654/78LB | Aspire E1 |
型番など | SVF11N19EJS | T100TA-DK532GS | 3G SIMフリー | SVP13229EJB | XX505V NB/red | PT65478LHX | E1-532-F14D | |
価格(税込) | 約17万円 | 約5万5000円 | 約18万円 | 約5万円 | 約17万円 | 約5万5000円 | 約18万円 | 約5万円 |
画面サイズ | 11.6 | 10.1 | 8 | 8.3 | 13.3 | 15.6 | 15.6 | 15.6 |
画面解像度 | 1920×1080 | 1366×768 | 1280×800 | 1920×1200 | 1920×1080 | 1366×768 | 1920×1080 | 1366×768 |
OS | Windows 8.1 | Windows 8.1 | Windows 8.1 | Windows 8.1 | Windows 8.1 | Windows 7 Home Premium | Windows 8.1 | Windows 8.1 |
CPU | Celeron N2920 | Atom Z3740 | Atom Z3740D | Atom Z3770 | Core i5-4200U | Celeron 1007U | Core i7-4700MQ | Celeron 2955U |
メモリ | 4Gバイト | 2Gバイト | 2Gバイト | 2Gバイト | 4Gバイト | 4Gバイト | 8Gバイト | 4Gバイト |
HDD | - | 500Gバイト | - | - | - | 500Gバイト | 1Tバイト | 500Gバイト |
SSD(半導体メモリ) | 128Gバイト | 32Gバイト | 64Gバイト | 64Gバイト | 128Gバイト | - | - | - |
オフィスソフト | Microsoft Office Home and Business 2013 | Microsoft Office Home and Business 2013 | Microsoft Office Home and Business 2013 | Microsoft Office Home and Business 2013 | Microsoft Office Home and Business 2013 | - | Microsoft Office Home and Business 2013 | - |
店頭在庫傾向 | △ | ○ | 直販(BTO) | 直販(BTO) | ○ | △※ビックカメラ・ヨドバシカメラの限定販売モデル | ○ | ○ |
事業売却が発表されたソニーの「VAIO」シリーズ。ソニーが出すVAIOブランドは現在販売されているものが最後になる見込みで、VAIOの機能やデザインが気に入っているなら今が最後の買い時と言ってもよいだろう。
その現行ラインアップの中でもソニーらしい工夫を施した小型の2in1デバイスが「VAIO Fit 11A」だ。液晶画面を反転させることによってノートPCとしてもタブレットとしても使えるというもので、画面の反転方法が独特だ。搭載するCPUはやや非力で、Celeron(直販モデルではPentiumも選択可能)を名乗るが、開発コードは最新のAtomプロセッサと同系列のBay Trailなので処理性能はあまり期待できない。しかし、SSDを標準装備しているため、CPUの割に快適な動作が見込まれる。
価格は直販の最小スペックで10万円を切る価格。店頭モデルならOffice 2013込みで12万円前後から。すでに駆け込み需要の影響もあって店頭で手にすることは難しいかもしれないが、ソニーストアなら受注時のスペックによってはまだ3月中に納品されそうだ。
VAIO Fit 11A(ソニーウェブサイトへ)世間では8インチサイズのWindowsタブレットが人気だ。しかし、実際にWindowsマシンとして今まで同じように使うとなるとキーボードが必要だったり、もう少し大きな画面が必要だったり、フルサイズの外部USBポートが必要になったりする。それらの問題を解決してくれる2in1機が10型でキーボード分離型の「TransBook T100TA」となる。
CPUにはBay TrailのAtom Z3740を搭載、ストレージのSSD採用と相まって想像よりもサクサクな動作を実現している。何よりもキーボードが合体することで、膝乗せで使うことも可能。画面部分だけ取り外せば10.1型タブレットとして使うことができる。
スペックは現在3種類用意されており、本体のSSDが32Gバイトと少ないがOffice 2013をプリインストールしてキーボード側に500Gバイト HDDを搭載する最上位機種で約6万円と安価。本体SSDに64Gバイトを搭載した機種はOffice 2013を選ぶことができないなどスペック選びは難儀するのが残念なところ。8インチタブレットの流行の影に隠れた感もあり、市場在庫は比較的潤沢だ。
TransBook T100TA(ASUSのウェブサイトへ)人気も一段落した感のある8インチWindowsタブレット。エイサーのIconia W4-820、レノボのMiix 2 8であれば上位モデルでも4万円前後から購入でき、お店に行けば在庫も潤沢。しかし、ここは遅れて出てきた3G通信内蔵モデル、デルのVenue 8 Proを選んでみたい。
デルの直販サイトで4万9980円と3G通信を内蔵する分だけ高いが、せっかく持ち運べる小型Windowsマシンゆえ、通信機能も内蔵してしまいたい。3G通信以外のスペックは他のライバル機とほぼ共通でOffice 2013 Home & Businessのプリインストールや64Gバイトのストレージを搭載する。
しかし、人気があるためか納期はかかるようで、通常2週間の納期のところさらに1週間プラスされるとウェブサイトには表示されている(3月12日現在)。その納期だと到着は4月になってしまうが、3月中にオーダーしていれば消費税5%で受け付けてくれる。
Venue 8 Pro(デルウェブサイトへ)8インチWindows タブレットに、高解像度液晶を搭載して今年登場したのがレノボの「ThinkPad 8」だ。1920×1200ドットとフルHDよりも若干幅広な液晶を搭載しており、画面をさらに広く使ったり、高精細な映像表示が可能といった特徴がある。価格も他の1280×800ドット液晶を搭載する8インチタブレットよりも1万円ほどのプラスに収まっている。
現在のレノボの直販サイトでは64Gバイトのストレージ、Office 2013 Home & Business搭載で57750円から。残念なのは納期で、3月12日時点で12営業日+海外発送のため到着は相当先になる。3月中に届かないことはまず間違いないが、3月中にオーダーを確定させれば4月に納品になっても増税分の差額はないとのことだ。
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