LINEは2月26日、無料通話・メッセージアプリ「LINE」の新サービス発表会「LINE Showcase 2014 Feb.」を開催した。
同社では、これまで年1回のビジネスカンファレンス「Hello, Friends in Tokyo」で新たな戦略を発表してきたが、事業展開を加速させるため「LINE Showcase」という形で、今後展開する新事業や新サービスを紹介する場を積極的に設けていくという。
ここでは、同日の発表会の模様や新サービスを時系列で紹介していく。
13時よりLINEの新サービス発表会が開始。
13時になりイベントが開始。LINE取締役COOの出澤剛氏が登壇し、最新状況を説明。2月26日時点でLINEは3億7000万ユーザーを突破。
LINEの3億7000万ユーザーのうち85%が海外。米国でも1000万ユーザーを超えたことが明かされた。
LINEの売上は前年同期比で450%増加。
続いてLINE執行役員の舛田淳氏が登壇。さらなる成長に向けて自ら作ってきたLINEの枠を壊す必要があると語る。テーマは「BEYOND LINE」。
LINEの進化に向けて新たに提供するサービスは3つ。
1つめの新サービスはLINEスタンプのオープン化。
従来の500種類以上の公式スタンプに加えて、クリエーターが制作したスタンプを販売可能に。
LINEの審査を通過したユーザーであれば誰でも自作したスタンプを販売できるようになり、売上の50%がクリエーターに分配される。2月26日15時に公式サイトがオープン。4月から登録開始。
2つめの新サービスが、企業がLINEユーザーに情報発信できる公式アカウント向けの新たな仕組み「LINE ビジネスコネクト」。
LINE ビジネスコネクトでは、公式アカウントの機能を企業向けにAPI提供し、各社がカスタマイズできる。これによって、企業は特定のユーザーに対して最適化されたメッセージを送り分けられるようになる。
LINE ビジネスコネクトによって、たとえば公式アカウントへピザのスタンプを送るだけで宅配ピザが注文できたり、レンタルショップから前日に返却の連絡を受け取ったりできるようになる。
ユーザーの同意のもと企業の顧客データベースや自社システムとLINEアカウントを連携させることで、顧客管理ツールや業務ツールとして利用可能に。これにより、店舗でのシフト連絡などもLINEでできる。
3つめの新サービスが「LINE電話」。LINEユーザー同士だけでなく、国内外の固定電話やフィーチャーフォンとも格安で通話できるようになる。
「LINE電話」の強みは(1)誰でも簡単、(2)クリアな音声、(3)驚きの料金の3つ。
「LINE電話」のイメージ。通常の着信と同様に受け取れる。
「LINE電話」の通話料金。スマホ、フィーチャーフォンへは1分6.5円。固定電話へは1分2円で電話できる。
「LINE電話」では30日プランも提供。
発表が終わり再び取締役の出澤氏が登壇。3つの新サービスでLINEの世界展開を加速させると意気込んだ。
質疑応答ではソフトバンクがLINEの買収を計画しているとの一部報道について、「それはありません」と出澤氏が一蹴した。
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