楽天は2月14日、無料通話・メッセージアプリ「Viber」を提供するキプロスのViber Mediaを約9億ドルで買収することを発表した。2012年3月に設立されたViberのアプリは世界で約2億8000万人に利用されており、月間利用者数は1億人を超えるという。
楽天ではViberを買収する狙いについて「Viber社の持つ、幅広い顧客基盤を活用し、ECサービスやデジタルコンテンツサービスをグローバルに提供するプラットフォームを構築するため」と説明している。また買収にともなう業績への影響については「現時点では見積りが困難だが、今後の進捗状況に応じ精査の上開示すべきものがあれば追って開示する」としている。
同日には楽天の2013年度通期(1~12月)の連結業績も発表された。売上高は前年同期比29.5%増の5185億6800万円、営業利益は同80.3%増の902億4400万円、純利益は同109.4%増の429億円となった。国内における同社グループのEC流通総額が前年同期比23%増の514億6000万円となったほか、金融事業も前年同期比70.6%増となった。
同社が2011年11月に約3億1500万ドルで買収した「Kobo」が提供する電子書籍リーダーのユーザー数は、買収時の約650万人から約1800万人まで拡大している。Koboによるコンテンツ収益は前年同期と比べて44%増加しているという。また、2013年9月に約2億ドルで買収したビデオストリーミングサービス「Viki」は、その後も成長を続け12月時点の月間アクティブユーザー数は約2800万人におよぶという。
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