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Appleの次期iOS向けプロセッサ、Tesla Motorsとの交渉--松村太郎のApple一気読み

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 2月17日~2月23日のAppleに関連するCNET Japanのニュースをまとめた「今週のApple一気読み」。

 ロシア・ソチで行われたオリンピックは閉会を迎え、欧州ではスペイン・バルセロナでのMobile World Congressが開幕する。1年で最も大きなモバイルに関するイベントで、端末メーカーやプラットフォーマーが新たな取り組みを披露する絶好の場となっている。

 Appleは例年こうしたイベントには参加しないが、他社のニュースであふれる中、ややインパクトのある情報が「噂」として流れ始める時期と重なることが多い。今週1週間のニュースは注目だ。

 米国では、Steve Jobs氏が2015年にも米国の切手になるとのニュースが流れてきた。電話を再定義し、コミュニケーションを完全に変化させたJobs氏が、旧来からの通信手段である手紙によって称えられるというコンテクストが面白い。

 それでは、先週のニュースを振り返っていこう。

Apple、Tesla Motorsと交渉か?

 先週のAppleに関する大きな話題は、米国・カリフォルニア州発の電気自動車専門メーカーであるTesla MotorsとAppleがM&Aにまつわるミーティングを行っていたという情報だった。2013年の春に、Appleの本社で、TeslaのCEOであるElon Musk氏と交渉を行ったという。

 Teslaには、クルマ全体を制御する大型のディスプレイが搭載されており、スマートフォンと連携して自動車の状況を監視したり車載機能をコントロールしたりできる仕組みを備え、「動くスマートフォン」のような側面を持っている。

 またAppleは2013年6月のWWDCで発表したiOS 7の機能として「iOS in the Car」という車載ディスプレイやナビと連携する仕組みを備えている。音声で操作するSiriを活用し、自動車とiOSデバイスをより深く連携させる仕組みを展開していこうという計画だ。フェラーリとの提携では、Siriベースの音声命令システムと2台のiPadを使った情報・エンターテインメントシステムを開発した。

 今回の情報は、AppleによるTesla買収という報じられ方をしているが、TeslaのCEO、Musk氏によると、その可能性は低いとのコメントだ。また、Appleは基礎技術を持つ企業やソフトウェアメーカーの買収は行っているが、(Nestを買収しなかったように)既に製品として出来上がっている企業の買収には消極的に見える。

 例えばTeslaがiOSベースの車載システムを全面的に採用することはあっても、AppleがTeslaを傘下に収めることはないのではないか、との見方も強い。

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テスラ売却「可能性は低い」:E・マスクCEO、インタビューで述べる(2/20)

Appleの次期iOS向けプロセッサは台湾メーカーに

 AppleはiPhone 5sで、スマートフォンとしては初めて64ビットプロセッサA7の搭載に踏み切った。その次は当然A8の登場が待たれるが、これまでAppleのプロセッサの製造を担当してきたSamsungに変わって、次期プロセッサは台湾のTSMCが一手に製造を引き受けるのではないか、という予想がある。

 これは、TSMCが20ナノメートル製造プロセスを成功させていることと、裁判以降関係が冷え込んでおり、パーツ面でも脱Samsungを進めている方針に従うものだ。

 同チップは、2014年モデルのiPad AirとiPhoneには搭載されることが予測されるが、iPad mini Retinaディスプレイモデルへの採用は見送られるとの分析もある。

アップル「A8」プロセッサ、製造は台湾のTSMCか(2/18)

中毒性の高いアプリFlappy Birdの行方と、アプリテスト体制の確立

 高い中毒性から開発者自らアプリを取り下げて話題になっているゲーム「Flappy Bird」は、App Storeから姿を消しているが、AppleとGoogleはこれによく似たゲームや、タイトルに「Flappy」と付いているゲームを却下し始めている。Appleが示す却下の理由は、ガイドラインにあるに「人気の高いアプリを利用し、ユーザーに誤解を与える」との恐れからだ。

 もちろんこうした判断に対しては、開発者から批判の声も届いている。

 また開発中のアプリのベータテストを行うことができる仕組みを提供するBurstlyを、Appleが買収したと報じられた。Burstlyは、「Test Flight」と呼ばれる、App Storeで公開前のアプリをプライベートにテスターに送り、開発中のバージョンを試してもらうことができるようにするプラットホームを提供している。これまでiOS・Android向けにこのサービスを提供してきたが、Android向けのサービスを3月に中止することが告知されている。

 AppleはBurstly買収によって、アプリ開発者がより開発やテストを行いやすい環境を作り出そうと努めていることがうかがえる。

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Appleのウェアラブルデバイスへの興味

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その他

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