アップルとグーグル、「Flappy Bird」クローンのアプリストア登録却下か

Steven Musil (CNET News) 翻訳校正: 編集部2014年02月18日 08時41分

UPDATE 中毒性が高いとして2月に入ってアプリストアから削除されたゲーム「Flappy Bird」に便乗して利益を上げようとするアプリに対し、AppleとGoogleが取り締まりを開始したと報じられている。

 高い人気を博したFlappy Birdの作成者であるDong Nguyen氏は米国時間2月9日に、あまりの人気にどうしてよいかわからないとしてこのゲームを各種アプリストアから削除したが、その後まもなく、このゲームのクローンがアプリストアに登場し始めた。しかしTechCrunchによると、アプリストアでは現在、タイトルに「flappy」が付いた、オリジナルのFlappy Birdのクローンと思われるゲームの登録を拒否し始めているという。

 ゲームスタジオMind Juice MediaのゲームデザイナーであるKen Carpenter氏は、自身のゲーム「Flappy Dragon」がAppleのApp Storeで却下されたとツイートしている。Appleは、「あなたのアプリの名称は、人気の高いアプリを利用しようとしていると判断した」という。

 22.2:虚偽、詐欺、または不当表示を含むアプリは却下される。

 あなたのアプリおよびそのメタデータには、「App Store Review Guidelines」に違反するユーザーに誤解を与える恐れのあるコンテンツが含まれていると判断した。

 あなたのアプリの名称は、人気の高いアプリを利用しようとしていると判断した。

 Carpenter氏のツイートの直後に、他のゲームデザイナーも「flappy」という語を含むアプリが却下されたとして不満を訴えた。

 「flap」関連のアプリを却下されたとして不満を表している開発者は、Carpenter氏だけではなかった。

 Carpenter氏は、App Storeには、「Flappy Bee」「Flappy Plane」「Flappy Super Hero」「Flappy Flyer」「Flappy Bird Flyer」を含む多数のFlappyクローンが存在するのに、自分のアプリが却下されるのはおかしいと述べた。しかし同氏は、自分のアプリを却下したのはAppleだけではないと述べ、自分のゲームが「Google Play」で2回却下されたとツイートしている。

 「1回目は、『Flappy Bird』が消えた今、最高のフラップゲームは『Flappy Dragon』だというフレーズを入れたからだと思った」と、Carpenter氏はTechCrunchに対して述べた。「私のアプリは最初、何の問題もなく公開され、数時間はオンライン上に存在して検索可能だった」(Carpenter氏)

 Carpenter氏はおよそ1日後に、Googleからの保留通知を受け取ったという。そこには、スパムを禁止する同ストアのサービス規約に違反しているとして、同氏のアプリが削除されたと記されていた。flappyという部分を削除した名称でこのアプリを再提出したが、再度却下されたとCarpenter氏は述べた。

 Appleの担当者は米CNETに対し、対象となっているのは、単にタイトルにflappyという単語がついたアプリというより、そのアプリが代替アプリであると思わせてユーザーをだますことを目的に設計されていることが明らかなアプリだと述べた。米CNETは、Googleにコメントを求めているが、本稿掲載時点では得られていない。


この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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