Mozilla Japanは2月24日、モバイルOS「Firefox OS」の日本普及に向けて国内企業各社と連携し、Firefox OSに対応したウェブアプリの拡充や開発者の支援を進めていくことを発表した。パートナーとして発表されたのは、リクルートホールディングス(リクルート)、楽天、NTTコミュニケーションズ、カヤック、グローバルサイバーグループ、システナ、タスデザイングループ、ニューフォリア、ネオス、フェンリル、ブリリアントサービス、毎日新聞、LINE。
Firefox OSは、iOSやAndroidに続く“第3のモバイルOS”と呼ばれている。オープンソースであるため、通信キャリアやメーカーは、iOSやAndroidのようにプラットフォーム事業者を介さずに、直接ユーザーにサービスを提供できるほか、自社ストアを構築することも可能。現在15カ国でFirefox OSを搭載したスマートフォンが販売されており、国内ではKDDIが2014年度内に取り扱いを開始する予定だ。
パートナーとなったリクルートは同日、Mozillaの協力のもと、蜷川実花さんが監修したカメラアプリ「cameran」をFirefox OS向けに公開したほか、3月には写真・動画共有アプリ「SeeSaw」をリリースする予定。さらに、「ホットペッパー グルメ」を皮切りに日本でユーザーを抱える“日常消費領域”のアプリやサービスをFirefox OSへ対応させる。さらに、リクルートが主催するアプリ開発コンテスト「Mashup Awards」でFirefox OS向けアプリの開発を促進する予定だ。
また楽天も同日、Firefox OS向けの「楽天ゲートウェイ」を公開した。楽天ゲートウェイは、楽天グループのさまざまなサービスを1つのアプリで利用できるサービス。楽天市場、楽天トラベル、楽天レシピの新着情報やランキングなどを閲覧できるほか、楽天会員限定のキャンペーンや楽天ポイントなども確認きる。同社では、日本におけるFirefox OS端末の発売に備えるとともに、その他の国々へのサービス展開を検討しているという。
なお、NTTドコモは2013年度内にモバイルOS「Tizen」を搭載したスマートフォンを発売する予定だったが、現在のスマートフォン市場を鑑みて「適切なタイミングではない」と判断したことから、当面見送ることを発表している。
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