長年にわたり、批評家らはしばしばMicrosoftに対し、同社ソフトウェアに多数の機能を詰め込みすぎているという、厳しくも正当な評価を与えてきた。しかし、チャンスを秘めたまだ新しい市場に消費者向けクラウドストレージサービスを改めて提供するにあたり、その深く根付いた習慣が、今度こそMicrosoftに有利に働く可能性はないだろうか。
Microsoftは米国時間2月19日、「OneDrive」と名称を改めた同社のクラウドストレージサービスが世界で提供開始されたことを正式に発表した。Microsoftは当初、同サービスを「SkyDrive」と名付けていたが、その名称の使用をめぐる訴訟で英国最大の有料テレビ放送局であるBritish Sky Broadcastingの商標権が認められたことで、名称の変更を余儀なくされた。
名称を変更しただけでなく、Microsoftは、最初の7Gバイトのストレージの無料提供をはじめとするいくつかの特典を提供している。予想されていた通り、ユーザーは誰かを紹介することによって、最大5Gバイトの無料ストレージをもらえる。さらに、同サービスのカメラバックアップ機能を利用するすべてのユーザーに3Gバイトの無料ストレージが提供される。
「これから5年か10年後、ファイルをなくしたと言ったら子供に笑われるだろう」とMicrosoftのOS Servicesグループ担当バイスプレジデントを務めるChris Jones氏は述べた。「そんなことは起こり得ないからだ」(Jones氏)
「それが理想の世界だ」ということをJones氏は認めた。セキュリティ侵害に対する不安が絶えず付きまとうためである。その戦いは「決して終わることがない」と同氏は述べた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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