Googleはこのほど、「Google Glass」の「Explorer」プログラム参加者に適切な振る舞いを示すガイドを公開した。
かつてGoogleは、先駆的なユーザーに好きなようにさせることに喜びを感じていた。しかし今では、数人のユーザーがトラブルに遭遇したことで、ギークが現在の残念な状態の世界に適応するのを支援しようと躍起になっている。
ガイドは「推奨事項」と「禁止事項」のリストで構成されている。もちろん、興味深いのは禁止事項の方だ。
Googleが新たに発表した禁止事項リストの1つ目の項目は、「Glass-Out」(Google Glassを長時間使い続けること)だ。同ガイドは、「Glassは、短時間で一気に情報収集ややり取りをすることにより、自分の大好きなほかのことにすぐ戻れるように作られた」と説明している。
「自分の大好きなこと」に、8時間にも及ぶ気味の悪い写真撮影は含まれていないはずだ。
とはいえ、このガイドは健康上の理由には言及しておらず、「長時間にわたってプリズムを見つめ続けていたら、周りの人に奇妙に思われるだろう」と書かれている。
また、他者との接触の多いスポーツをプレイするときにGlassを装着しないよう念を押している点でGoogleのガイドは有用だが、同社が最も心配しているのは、明らかに社会の反応だ。
3つ目の禁止事項では、Explorerプログラム参加者に対し、周りの人から実際にじろじろ見られるということを再認識させ、礼儀正しく振る舞うように求めている。
最後の項目は、それほど重要とは思えない。「不気味な振る舞いや無礼な態度(『Glasshole』)」はするなと書かれている(Glassholeは「glass」と「嫌なやつ」を意味する「asshole」の合成語)。
Googleは、熱狂的なファンの獲得が期待される製品をGlassholeが台無しにしているのではないか、と懸念しているようだ。同ガイドは次のように説明している。「ルールを破ったり、無礼な態度を取ったりしても、企業がGlassに興奮することはないし、ほかのExplorerも幻滅してしまうだろう」
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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