「Google Glass」に対して最も多く寄せられていた改善要望がついに実現された。Googleは、度付きレンズ対応のGoogle Glassフレームを提供する計画を発表した。
インターネット対応のヘッドセットであるGoogle Glassの度付きレンズ対応フレームが、Google Glassのウェブサイトで米国時間1月27日から提供開始された。これらのフレームは、225ドルの価格で提供されているが、「Explorer」プログラムの参加料として1500ドルが別途必要だ。Googleは、4種類のチタンフレーム「Bold」「Curve」「Thin」「Split」と、新しい2種類のサングラス「Classic」と「Edge」を追加している。サングラスの価格は150ドルとなっている。
Googleは、Explorerプログラム参加者以外へのGoogle Glassの一般提供を2014年終わりに予定している。
メガネ業界において現在人気の高いトレンドに基づいてこれらのタイプを用意したとGoogle Glassの製品ディレクターを務めるSteve Lee氏は述べた。Google Glassを所有しているユーザーからExplorerプログラムに寄せられた改善要望の中で、最も多いのが度付きレンズへの対応だったという。
Glassの5種類の色とオリジナルのフレームとサングラスの数を考慮すると、Google Glassユーザーは、色、フレーム、サングラスの組み合わせとして40通りから選ぶことができるようになる。
「これでほとんどの人々の嗜好に対応できると考えている。(メガネ用の)処方箋を発行してもらう方法を知っている人なら誰でも、Google Glass用の処方箋を発行してもらう方法がわかるようになる予定だ」とLee氏は述べた。
最初に提供されたシンプルなフレームのGoogle Glassも、レンズ対応のフレームへのアップグレードを希望しないユーザー向けに引き続き提供される予定だが、Googleは、コスト低下を目的に米国のアイケア保険団体であるVSPと提携したという2013年11月のうわさを認めた。
VSP VisionCareのプレジデントを務めるJim McGrann氏は、同団体がGoogleとの間で、Google Glassに特化した話し合いを「1年余り」にわたって続けていると述べた。VSPはフレームとレンズのコスト負担を支援するだけでなく、Google Glassの所有者が、自分の目とフレームに適切に合った方法で同メガネを装着できるよう支援するために、医師に対するトレーニングを現在提供している。
Google Glassを新しい度付きレンズ対応フレームに適合させるためのトレーニングを受けた検眼医は現在、サンフランシスコ、ロサンゼルス、そしてニューヨークにしかいないとMcGrann氏は述べたが、Googleは他の都市への迅速な拡大を計画している。
「2014年末までに、米国内全域にわたって6000人の医師にトレーニングを提供することを目的としている。これまでに200人をトレーニング済みだ」と同氏は述べた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス