サンフランシスコ発--Intelは新しい「Xeon E7 v2」チップセットによって、ビッグデータ処理への取り組みを強化し、性能を前世代の2倍に高めると約束している。
「Xeon」プロセッサ「E7-8800/4800/2800 v2」製品ファミリは、最大15基のプロセシングコアと1ソケット当たり最大1.5テラバイトのメモリで構成される最大32ソケットのサーバをサポートできるように設計されている。
米国時間2月18日、エクスプロラトリアム博物館で行われたメディアプレゼンテーションで発表された同チップセットは、モノのインターネット(Internet of things:IoT)という動きに取り組むIntelの戦略の一環だ。IoTは拡大を続け、2020年までに少なくとも300億台のデバイスで構成されるようになる、と同社は予測した(以前の予測は200億台に近い数字だった。このことはこの数年、あるいは数カ月の間に、インターネット接続デバイスのリーチがいかに急速かつ急激に拡大したかを証明している)。
Intelは、ビッグデータとアドバンストアナリティクス(高度な分析)が2017年までに約324億ドルの価値を持つようになるとする予測も引用した。
したがって、Xeonポートフォリオに追加された最新の製品群は、ミッションクリティカルなワークロードの膨大なデータをリアルタイムで検証可能な数値に変換し、ビジネス上の問題をより迅速に解決できるようにするという目標へのIntelの最新の一歩である。
データを重視するこの次世代チップセットで、Intelは2倍に強化された性能のほかにも、いくつかのアップグレードを約束している。それには、3倍のメモリ容量や4倍のI/O帯域幅、総保有コスト(TCO)を最大80%削減できる可能性が含まれる。
Intelのデータセンターグループのシニアバイスプレジデント兼ゼネラルマネージャーであるDiane Bryant氏はそれらのアップグレードについて、ミッションクリティカルなワークロード向けの最高の拡張性と性能を備える製品ラインの「劇的な刷新」と説明した。
Intelは同プラットフォームをサポートする約20社のハードウェアパートナーと既に提携しており、それにはASUSやCisco、Dell、EMC、Lenovoが含まれる。ソフトウェア分野では、MicrosoftやSAP、Teradata、Splunk、Pivotalも新しいXeonファミリを既にサポートしている。ハードウェアとソフトウェアの両面でXeon E7 v2をサポートする数社の企業には、IBMやOracleが含まれる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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