Appleが関心を示す健康およびフィットネス市場は、新たな開拓分野のように見えるかもしれないが、同社による関連特許はほぼ6年前にさかのぼる。
2008年に出願され、米国時間2014年2月18日に米特許商標庁(USPTO)に登録されたのは、「ヘッドホン、イヤホン、ヘッドセット向けスポーツモニタリングシステム」と題された特許で、こうした製品がどのように装着者の健康状態を追跡し、頭の動かし方に基づいて特定のタスクを実行できるかを説明している。
この発明の鍵は、ヘッドセットまたはイヤホンの1カ所または複数個所に埋め込まれるセンサだ。これらのセンサは、装着者の肌に触れることで、心拍数、体温、発汗量などの身体的状態を検知できる。こうしたハンズフリーのデバイスを装着することは、エクササイズやスポーツをしているときの生体情報を監視して記録する手段になるだろう。
付加的な機能として、このセンサは、頭の動きに反応して特定のタスクを実行できるようになるかもしれない。例えば、装着者が音楽を聴いているとしよう。ある方向に頭を傾けると現在聴いている楽曲が一時停止し、別の方向に傾けると次のトラックにスキップし、3番目の方向に傾けると音量の上げ下げができる。
このシステムは、さらに高性能になり、装着者の状態や場所に基づいて特定のタスクを自動で実行することさえ可能になるかもしれない。たとえば、装着者が疲れてきたことをデバイスが感知すると、トレーニングを終わらせるよう呼びかけることもできるだろう。あるいは、装着者が上り坂をジョギングしていることを感知すると、坂の上までたどり着けるよう励ます方法として、装着者のお気に入りの楽曲を再生するかもしれない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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