今日は目立ったニュースのない1日に違いない。複数の人たちが、Microsoftのマーケティング担当エグゼクティブバイスプレジデントを務めるTami Reller氏による最近の発言について、Microsoftが「iPad」版「Office」にしぶしぶ取り掛かる計画であると解釈しようとしているようだ。Reller氏は、「Windows」やクロスプラットフォームに関する計画を両立させようというMicrosoftのアプローチを「慎重に考えられたもの」と説明している。
iPad版Office(筆者が最近聞いたところによると、開発コード名は「Miramar」)に関する計画は存続している。事実、iPad版Officeは、Microsoftのタッチファースト(タッチ優先)版Office(開発コード名:「Gemini」)のリリースに先立ち、市場に投入される可能性が高いと筆者の複数の情報筋は述べている。
以下に、筆者がiPad版Officeについて、Microsoftの関係者や筆者個人の知人らから聞いた話を簡単に要約する。
Microsoft関係者らは、いくぶん遠回しではあるが、iPad版Officeが存在し、登場する予定があることを認めている。筆者が最後に聞いた情報の出所は、前最高経営責任者(CEO)のSteve Ballmer氏による発言だ。この発言においてiPad版Officeは、Microsoft独自でタッチファーストな「Gemini」のOffice実装後しばらくしてから登場する予定だとされていた。Geminiは、Microsoftの「Word」「Excel」「PowerPoint」「OneNote」の「Metro」スタイルWindows Storeアプリ版だ。
しかし、筆者はBallmer氏やMicrosoft幹部陣が2013年末に向けて心変わりした可能性があると聞いている。筆者の知人の1人によると、Ballmer氏は、iPad版Officeを準備が整い次第直ちに市場に投入し、たとえそれが「Windows 8」版のリリース前になる可能性があるとしても構わないとするOfficeチームからの提案を了承したという。筆者が聞いているところによると、iPad版Officeの新たなリリース日は、2014年前半のいずれかの時点になるという(2013年夏に筆者の情報筋らが掴んだ情報では、iPad版Officeは2014年秋までに発表されることはないということだった)。
筆者はまだ、MicrosoftがiPad版Officeをどのように提供する予定なのかについて具体的な情報を得ていない。これまでのところ、「Office 365」サブスクリプション(利用形態によって法人向けまたは「Home Premium」のいずれか)のようなものが必要になる可能性が高いと聞いている。筆者が賭けるとすれば、デフォルトでファイルを「OneDrive」(「SkyDrive」にまもなく与えられる新しい名称)か「OneDrive for Business」に保存することができ、それとともにローカルで保存できるオプションが付くことに期待したい。Office 365サブスクリプションの登録を条件にMicrosoftが「Office Mobile」を「iPhone」および「Android」搭載スマートフォン向けに提供したことを考えると、Office 365を抱き合わせることは想像に難くない。
ご想像の通り、Microsoft関係者はiPad版Officeで必要な取り組みについてコメントを拒否している。とはいえ、否定論者の言うことは信じないで欲しい。iPad版Officeはリリースされる予定だ。そして、多くの人々の予想よりも早くリリースされるだろう。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
住環境に求められる「安心、安全、快適」
を可視化するための“ものさし”とは?
「程よく明るい」照明がオフィスにもたらす
業務生産性の向上への意外な効果
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」