テクノロジ界の歴史を伝えるお金では買えないほどの価値のある品が、30年もの間、コロラド州アスペンのどこかに埋められたまま所在がわからなくなっていた。
1983年にアスペンで開催された「International Design Conference」(IDC)で、Steve Jobs氏は講演を行い、「iPad」や無線ネットワーク、さらには「App Store」のような技術の登場を予言した。Jobs氏はApple製コンピュータ「Lisa」のマウスを使用しながら話を進め、講演が終わると、そのマウスをIDC出席者たちから寄贈された他のコレクションに加えた。そしてこれらの品々は、「Aspen Time Tube」と名付けられたタイムカプセルに入れられ、埋められた。
このAspen Time Tubeは、このマウス以外に多数の品々が入れられていたにもかかわらず、「Steve Jobsのタイムカプセル」として知られるようになり、当時の主催者はいつの日かカプセルを掘り起こしてそのマウスを公開するのを楽しみにしていた。ただし、問題が1つあった。カプセルを埋めた場所がわからなくなっていたのだ。しかし現在、カプセルは発見されており、米CNETは発掘の模様を収めた独占映像を入手した。
長年にわたり、このタイムカプセルはアスペンの地下のどこかに埋められたまま所在がわからなくなっていた。当初の計画では2000年に掘り出すことになっていたが、この地域で大規模な造園工事が行われたこともあり、カプセルは見つけられなかった。だが、それも2013年までのことだった。同年9月、National Geographic Channelのテレビ番組「Diggers」の助けを得て、現地のスタッフがついにカプセルを発見し、すぐにそのカプセルを地上に引き上げる作業に着手。多数の品々の中からマウスを見つけるに至った。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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