MSの新CEOにナデラ氏が最適である理由--元幹部が解説

Brad Silverberg (Special to CNET News) 翻訳校正: 編集部2014年02月05日 11時38分

米CNET編集部注:本記事はBrad Silverberg氏による寄稿記事である(同氏のプロフィールは本記事末を参照)。米CNETがMicrosoftの新しい最高経営責任者(CEO)に関する記事の執筆を同氏に依頼した。

 Satya Nadella氏はMicrosoftのCEOとして適任だ。同社の歴史において、Bill Gates氏とSteve Ballmer氏に次いでまだ3人目のCEOであるNadella氏は、同社にとって要となる年、そしておそらく同社の歴史において最も大事な年に指揮を執ることになる。2014年はMicrosoftが正しい結果を出さなければならない年なのだ。

 世界はこの5年間、目まぐるしい変化を遂げてきている。ソーシャルメディアやモバイル、オープンソース、クラウドといった技術、そして「iPhone」や「iPad」「Android」のような製品がIT業界の状況を一変させた。AppleやGoogle、Facebook、Amazon、Twitterをはじめとする企業が次世代のコンピューティングやコミュニケーションにおいて優位な地位を築き、それを維持しようと画策するなかで、激しいプラットフォーム戦争が巻き起こっている。

 この戦いの勝者は、Microsoftが1990年代から2000年代初めにかけて「Windows」や「Office」、PCプラットフォームで実現したように、新たな標準を推し進め、巨大な富と力、影響力を手に入れられるようになる。Microsoftはこのような新プラットフォーム戦争において影の薄い存在となっており、そうした状況は業界における同社の地位の低下に表れている。

 Satya氏はMicrosoftのサーバおよびツール事業を再活性化した人物だ。同氏はMicrosoftがクラウド分野で迅速に動き、Amazonといった手強い競合に対して確固たる地位を築き始めるうえで素晴らしい成果をあげた。特筆すべきは、同氏が世の中の変化を認識し、Microsoftが重要な地位を築き、再び業界をリードできるようになるにはこうした変化を積極的に受け止め、新しい世界に適応したソリューションを顧客に提供する必要があるということを見抜いた点だ。かつてのMicrosoftはオープンソースを悪者扱いしていたが、Satya氏はMicrosoftがLinuxやHadoop、Ruby on Railsといった新たな標準をサポートしながら価値を付加していくという道を見出した。Microsoftがこの新世界でうまく立ち回り、差別化したソリューションを打ち出していくのを見るのはとても刺激的だ。

 Satya氏は、企業にとって大事なのは企業の寿命ではなく市場性だと述べている。私もまったくその通りだと思う。私は同氏のこの言葉を目にした際、これから訪れる重要な局面でMicrosoftを率いる人物として同氏が適任であると確信した。

 無駄にする時間はない。Microsoft勤続22年の古参社員故に、Satya氏は直ちに取り組みを開始することができるだろう。同氏は、Gates氏や一般社員からの信頼を既に得ている。Satya氏は、時として複雑怪奇なMicrosoftという組織を軽やかに動かす術を知っている。外部から来た者であれば、次の1年は問題を理解し権威を確立するのに費やすことになるだろう。Microsoftは外部から来た幹部に冷たく、そのような選択はリスクのより高いものになる。Microsoftにそのようなことに費やす時間はない。同社にとって2014年は軌道を修正して正しい方向へと進む年であり、Satya氏はそのために選ばれた人物だ。

 困難な作業に取り組み、適切な人物を選出した取締役会を称賛したい。


パリで開催されたLeWeb 2013で語る、MicrosoftのSatya Nadella氏
提供:Stephen Shankland/CNET

著者紹介
Brad Silverberg氏は、Ignition Partnersの共同設立者であり、幹部を務めている。また、同氏はMicrosoftの元幹部である。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)

-PR-企画広告

企画広告一覧

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]