Facebookにとって、Instagramから得られる恩恵はなおも尽きないようだ。
Facebookは2012年、株式公開を前に、写真共有サービスのInstagramを約10億ドルで買収した。この買収はFacebookのモバイルへの移行を後押しした。そして今Instagramは、スタンドアロンアプリというFacebookの新しい方向性を示すモデルになろうとしている。
Facebookは、ユーザーを引き続き同社のサービスに結びつける新しいモバイルアプリの開発を目指している。同社の最高経営責任者(CEO)を務めるMark Zuckerberg氏は米国時間1月29日、アナリストたちに第4四半期の業績について説明する電話会議で、「人々がコミュニケーションをしたいと思う方法はこんなにも多様だというのがわれわれの見解だ」と語り、「人々がFacebookだとは思わない別の体験をいくつか開発する」ことを目指すと続けた。
Zuckerberg氏は電話会議で今後10年間のさまざまな成長戦略を挙げた。スタンドアロンアプリの構想は近い将来に的を絞っている。「この3年計画では実際に、共有のためのさまざまな新しい体験を構築することがすべてだ」と、同氏は語った。
この新しい分野を重視するFacebookの姿勢は、同社の「Messenger」アプリで行ったことに最初の兆候があった。FacebookはMessengerアプリを、中核をなすFacebookのモバイルアプリから分離し、ユーザーが自分の領域として区別できるようにした。「呼吸して花開くための余地を確保した」と、Zuckerberg氏は語った。
さまざまなモバイルアプリを用意することは、別々のグループに区分して共有したいというユーザーのトレンドとも一致する。Facebookは2013年12月、Instagramにダイレクトメッセージ機能を導入して、プライベート共有の賭けにも乗り出している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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