UPDATE Appleは米国時間1月27日、同社会計年度第1四半期(12月28日締め)決算を発表した。「iPhone」と「iPad」の販売台数が過去最高となり、売上高で記録を更新した。しかし、iPhone販売台数はウォール街のアナリストらの予測を下回り、また、同社による現四半期の売上高予測も低かった。
カリフォルニア州クパチーノを拠点とするエレクトロニクス大手の同社によるiPhone販売台数は過去最高の5100万台だったが、アナリストらの予測は5500万台だった。iPadの販売台数も2600万台と過去最高で、こちらはアナリストらの予測であった2500万台を上回った。「Mac」の販売台数は480万台で、アナリストらの予測460万台を上回った。
2014年3月までの次四半期について、Appleは売上高を420〜440億ドル、売上高総利益率を37〜38%と予測している。その売上高は、決算発表前のウォール街の予測である460億ドルよりも低い。また、アナリストらは売上高利益率を37.3%と予測していた。
ここ数年、Appleの業績はiPhoneにけん引されてきたが、競争はこれまでになく激化している。同社はハイエンド市場でサムスンなどからプレッシャーを受ける一方、ローエンド市場でも概して伸び悩んでいる。端末の売り上げが伸びている中国のような新興市場では、Huawei Technologies(ファーウェイ)やZTEなどの低価格端末の人気が高いため、これは大きな懸念材料だ。
こうした新興市場への対応を強化するべく、Appleは1月から、世界最大の移動体通信事業者であるChina Mobile(中国移動通信)を通じたiPhoneの販売を開始した。2013年9月には、安価でカラフルな「iPhone 5c」を含む2種類のiPhoneを史上初めて同時発表している。またその翌月には「iPad Air」および「「iPad mini with Retina display」を発表した。Appleは新製品投入で勢いを維持したい考えだが、iPhone 5cの販売が思わしくなく、China Mobileでの需要も低調な可能性があるという懸念材料を抱えている。
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