BarclaysのアナリストBen Reitzes氏は1月に入って、iPhone 5cの販売不調から、Appleの第2四半期の売上高見通しがアナリスト予測を下回る可能性があると警告していた。また別のアナリストは、China Mobileによる販売が当初は遅いペースとなり、期待ほどは第2四半期に貢献しないことを懸念していた。
「iPhone 5c」に関して、Cook氏は、同デバイスが将来的にどうなるかいかなる形で示唆することも避けた。一部では、同端末の販売は、より大型の画面を搭載したiPhoneがリリースされれば、終了するのではと報じられている。Cook氏は、iPhone 5cよりもiPhone 5sを購入する人が多いことを認め、その理由として、指紋認証センサを挙げている。
Cook氏は、「人々はTouch IDに対して実に興味を示している」と述べる。「そのことは、iPhone 5sにしかない他のものと相まって、iPhone 5sに多くの注目を集め、より多く販売をもたらすことになったと思う」(Cook氏)
第1四半期のAppleの利益は130億7000万ドル(1株あたり14.50ドル)で、前年同期は130億8000万ドル(同13.81ドル)だった。1株あたり利益はアナリスト予測の14.09ドルを上回った。しかし、純利益は前年同期を若干下回り、これで4四半期連続の前年割れとなった。
第1四半期の売上高は、前年同期比5.7%増の576億ドルとなり、Appleおよびアナリストの予測と一致した。同社は2013年10月に第1四半期の売上高を550億ドルないし580億ドルと予想していた。アナリスト予測は575億ドルだった。
第1四半期の売上総利益率は37.9%で、36.5~37.5%という同社予測を若干上回った。売上高から製造費などのコストを差し引いた部分の比率である売上総利益率は、Appleの場合は2012年度第2四半期に47.4%を記録して以降、消費者がより低価格なデバイスを選択するようになった影響から下落傾向にある。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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