Wi-Fi共有サービスを手がけるFon Wirelessが、QualcommやGoogleなどの企業から合計1400万ドルの資金を調達した。
2006年創設のFonは、自らを「クラウドソースWi-Fi」企業と称する。同社のサービスでは、ユーザーが自宅の帯域幅の一部を他のFonユーザーに無料で提供すると、その見返りとして、外出先で他のFonユーザーのWi-Fiアクセスポイントを利用できる。
スペインのマドリードに本拠を置くFonは現在、世界1200万カ所でWi-Fiスポットを提供している。前年同期の700万カ所のほぼ倍の数字だ。また、英国のBritish TelecomやドイツのDeutsche Telekomなど、複数の電話会社と提携している。
Fonが現地時間1月20日に発表したところによると、今回調達した資金は、2013年に進出した米国での事業拡大に利用するという。そのほか、小規模企業向けサービスや、音楽に特化した新ルータなどの製品開発も強化する計画だ。
2014年上半期に発売予定の同ルータには、今回の資金調達ラウンドを主導したQualcommのプロセッサを採用するという。Qualcommはその見返りに、子会社のQualcomm Atherosが製造するプロセッサ用のSDKにFonの機能を搭載し、ルータメーカーが自社製品にFonのサービスを組み込みやすくする。
Fonが直近にリリースしたルータ製品「Fonera Simpl」は、「Facebook Connect」を使用して「Facebook」にログインすると、Facebookの友人とWi-Fiを共有できる機能をもつ。
今回の資金調達ラウンドにはそのほか、Index Ventures、Google、Coral Group、Atomico、Deutsche Telekomなどが参加した。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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