続いて本体のディテールを見ていく。通常のコードと付属のリモコン付きコードがいつでも手軽に替えられる着脱式を採用。ハウジングとコードは比較的スムーズに離れるため安心だ。メンテナンス面でメリットもある。また、イヤハンガーは形状記憶樹脂「テクノロート」を芯材としており、耳に合わせて自由に調整できるだけでなく、使い込めば自分の耳に沿った形が常に保たれていく仕組みだ。コードは絡みにくいセレーションコードを採用。赤と黒2色のフラットタイプで、赤い方の表面には細かい溝があり、それにより摩擦を低減する。リスニング時やバッグから取り出す際に非常にメリットがある。
実際に装着してみよう。いわゆる“SHURE掛け”と呼ばれるスタイルで、ハンガーを耳の後ろに掛けながら、本体を耳に装着していく。耳に収めた後でハンガーを調整し、本体をベストな位置へと運ぶ。文字だけだと一見難しそうだが、形状記憶という恩恵もあり、慣れればササっと装着できるようになる。なお、ドライバが3基で大きめな本体であることから、装着した見た目は耳から少し飛び出す格好になる。高い密閉感で遮音性は十二分。筆者の場合はMサイズで一体感のあるフィット感を得られた。
外観をじっくり見てきたが、本製品の核となる音へのアプローチを見ていこう。冒頭に少し触れたが、うわさの“ハイブリッド”の中身は、大口径16mmダイナミックドライバとBAドライバ2基(フルレンジ+HDスーパートゥイーター)を組み合わせた、独自開発HDハイブリッド3ウェイドライバのことを意味する。高解像度の中高域を担うBA、豊かな中低域を担うダイナミックという役割分担で、深みのある重低音から、鮮やかできめ細かい高域の余韻まで聴かせてくれる。
特に、BAドライバに新搭載されたHDスーパートゥイーターは、振動板にアルミ系合金を採用し、超高音域再生を可能にしたもの。人気上昇のハイレゾ音源も余裕でこなせる、表現力豊かな広帯域再生能力を具現化している。
一方、ダイナミックドライバは液晶ポリマーフィルム振動板を採用。ダイナミック型ならではの存在感のある低音と、広ダイナミックレンジを獲得している。さらに、ビートレスポンスコントロールにより重低音のリズムを正確に再現するなど、高音質への徹底追求が図られている。
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