Adobe Systemsの第4四半期決算報告では、同社がどのようにクラウドやサービスのサブスクリプションビジネスに軸足を移したのかが強調されているものの、その見通しは期待されていたよりも低いものとなった。
同社は米国時間12月13日、第4四半期決算を発表した。売上高は10億4000万ドル、利益は6532万ドル(1株あたり13セント)、非GAAPベースの1株あたり利益は32セントだった。
アナリストらによる第4四半期予測は、売上高が10億3000万ドル、1株あたり利益は32セントだった。「Adobe Creative Cloud」のサブスクリプションは第4四半期末で144万件となり、第3四半期末から40万2000件の増加となっている。企業の間では同社のサブスクリプションの導入が引き続き進んでいる。
2013年通期で見た場合、Adobe Creative Cloudのサブスクリプションは110万件の増加となった。同社の発表によると、2013会計年度の売上高は40億5000万ドルで、2012会計年度の44億ドルから減少。通期利益は2億9000万ドル(1株あたり56セント)で、2012会計年度の8億3278万ドル(1株あたり1.66ドル)から減少した。
2013会計年度の研究開発費は8億2660万ドルで、前年度の7億4280万ドルから増加している。
これらの数値により、クラウド事業へのある程度の移行が浮き彫りとなる。Adobeは売上高を維持しているものの、ソフトウェアライセンス収入への依存度が低くなるにしたがい、一度に大きな売り上げを実現できる可能性も弱まっている。
Adobeは2014年度第1四半期の売上高が9億5000万~10億ドル、1株あたり利益は22~28セントになると予測した。アナリストらは、第1四半期の1株あたり利益の見通しが33セントになると予測している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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