シンガポールに拠点を置く新興企業U2opia Mobileは、エントリーレベルの携帯電話でインターネット接続機能が提供されることがほとんどない新興市場向けに、データプラン契約不要でテキストのみのTwitter体験をユーザーに提供することを計画している。Reutersが現地時間12月5日に報じた。
Twitterと提携したU2opiaは、携帯電話がサービスプロバイダーのコンピュータと通信することを可能にするUnstructured Supplementary Service Data(USSD)を利用して、コードを入力したユーザーに地元で話題になっているツイートを提供する。USSDで画像や動画を表示することはできない。
「Fonetwish」と呼ばれるサービスで、U2opiaは同じようにUSSDを利用して、データ接続へのアクセスが困難な1100万人のユーザー向けにFacebook情報を提供し、Googleの「Hangouts」サービスの「Google Talk」機能を実現している。U2opiaはFonetwishのTwitter機能の提供を2014年第1四半期に開始したい考えだ。
Twitterはブラジルやインド、インドネシアといった国々で着実に成長しているが、それらの市場では、モバイルインターネットインフラストラクチャが十分に整備されていないことが、ユーザーベースの拡大とそれに伴う広告売り上げの増加の妨げになっている。U2opiaの手法は、Twitter活動を直接的に増やすことはないにせよ、少なくとも、Twitterに一度もアクセスしたことがないかもしれないユーザーに同サービスのリアルタイム情報の利便性を提供する。
U2opiaの最高経営責任者(CEO)で共同創設者でもあるSumesh Menon氏はReutersに対し、「それらの新興市場の多くのエンドユーザーにとって、これが初めてのTwitter体験になるだろう」と述べた。Menon氏によると、新興市場では10人中8人がインターネット接続機能のない携帯電話を所有しているという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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