自動車メーカーFord Motorの最高経営責任者(CEO)であるAlan Mulally氏は、MicrosoftのSteve Ballmer氏から指揮権を引き継ぐのに最もふさわしい人物として候補者リストの上位に挙がっている。しかし、68歳のMulally氏がFordを去る可能性は低いという見方もある。
Fordの創設者Henry Ford氏のひ孫で、同社の取締役を務めるEdsel Ford II世はBloombergの取材に対し、「Alan(Mulally氏)は2014年末までとどまることになる。私が知っているのはそれだけだ」と述べた。「実際のところAlanはわれわれに対し、自分の計画は2014年末までFordにとどまることだと言った」
Mulally氏は米国時間12月5日にBloomberg TVのインタビューの中で、Fordにとどまる計画だと述べた。「私はFordに仕えることを愛しており、その計画に何も変更はない」
Microsoftを25年間担当してきた野村證券のRick Sherlund氏は、それでもMulally氏は最終的にMicrosoftでの職に就くだろうと考えており、それによって同社の株価は押し上げられると見ている。同氏はリサーチノートの中で次のように書いている。
Mulally氏は5日、CNBCの取材でこの件について直接尋ねられ、Fordに仕えることができて幸せだとだけ述べた。質問に答えていないとさらに追及されても、同氏は「われわれは憶測についてコメントしない」と言うだけだった。これらは明確な否定ではないとわれわれは見ている。もし同氏が話し合いをしていないのなら、他の候補者の一部のように、自分は関心がないし行くつもりもないと簡単に言えるはずだ。Mulally氏はそうは言っていない。
さらに、報道ではFordの取締役であるEdsel Ford II世の話を引用して、「Alanはわれわれに対し、自分の計画は2014年末までFordにとどまることだと言った」と伝えている(12月5日付Bloomberg)。これは、Mulally氏が2014年末までは職を離れないということだと解釈されている。あるいは、同氏はまだオファーを受けていないので計画を変えていない、と見ることもできる。当然ながら、現時点で同氏の計画は変更されていないとわれわれは考えている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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