Andy Rubin氏が「Android」プロジェクト統括者としての座をSundar Pichai氏に譲った時、Rubin氏のGoogleにおける次なる取り組みをめぐって憶測が始まった。
それがロボット開発であることが、今回明らかになった。
Rubin氏は米国時間12月4日、The New York Times(NYT)とのインタビューで、同氏のロボット関連プロジェクトは、Googleの長期的で大規模な「Moonshot」プログラムの1つの中心的存在であると述べた。Moonshotプログラムとしてはこれまでに、自律走行車や「Google Glass」などがある。
「他のMoonshotプログラムと同様に、時間を要因として考慮する必要がある。十分な準備期間と10年先までのビジョンが必要だ」とRubin氏は述べた。
Googleは、同プロジェクトの開始に先立ち7社のロボット関連企業を買収しているが、少なくとも現時点では対象範囲は比較的限定されており、製造を対象としているとNYTは報じている。
それでも、同社最高経営責任者(CEO)を務めるLarry Page氏は、Rubin氏の取り組みに対する高い期待を臆することなく表明した。「彼の1つ前の大きな賭けであったAndroidは、当初はクレイジーなアイデアだったのが、最終的には何億人もの人々のポケットの中にスーパーコンピュータを提供することになった。次の取り組みはまだきわめて初期の段階にあるが、進捗を待ち遠しく思っている」とPage氏はGoogle+の投稿で述べた。
製造業界では、ロボットが既に主要な存在となっている。例えば、自動車フレームの溶接や、フロントガラスの正確な配置はロボットが行っている。しかし、Amazonが1日に、小型無人飛行機(ドローン)での配送サービスを計画していることを発表して注目を浴びたことからもわかるように、技術に基づくオートメーションによって可能となる作業は他にも多数存在する。
Googleの他のいくつかのMoonshotプログラムと同様に、同プロジェクトではハードウェアとソフトウェアの両方が組み合わされる。シリコンバレーにおける何十年間かにわたる歴史は、ハードウェアメーカーによって生み出され、徐々にソフトウェア企業へと移行していった。しかし、Googleはその両方を扱う企業となり、独自のサーバやデータセンター、Motorola製スマートフォンを構築するとともに、独自のソフトウェアを開発している。両方を扱うことは、ハードウェアもソフトウェアも成熟していない新しい業界を創出する際に役立つ可能性がある。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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