Andy Rubin氏が、Googleの「Android」を統括する職務を退いた。
最高経営責任者(CEO)のLarry Page氏は米国時間3月13日午前のブログ投稿で、「Andyはその権限を委譲し、Googleで新しい章をスタートさせる時が来たと判断した。Andy、さらに多くの偉業を成し遂げてくれ」と記した。
Rubin氏の職務はSundar Pichai氏が引き継ぐ。Google勤続9年のベテランであるPichai氏は、「Chrome」と「Apps」担当シニアバイスプレジデントだ。今回の動きは、Androidと「Chrome OS」が、Appleの「iOS」や「Mac OS」、および「Windows」との競争に向けて、互いにさらに密接に開発されることを示唆しているのかもしれない。
1つの可能性として、AndroidのJavaに似たプログラミングフレームワークをChrome OSに統合することによって、AndroidアプリをChrome OS上で実行できるようにすることが考えられる。「Chromebook Pixel」を2月に発売した際、Pichai氏はその可能性を議論するのは時期尚早だと述べていた。
Rubin氏は2005年8月、Googleが同氏のモバイルソフトウェア新興企業Android Inc.を買収した際にGoogleに加わった。
以下は、Page氏による投稿の抜粋である。
イノベーションはかつてないほどのペースで進行しており、Androidは世界で最も多く使用されるモバイルOSだ。われわれは60社を超えるメーカーと世界規模でパートナーシップを締結している。世界中で7億5000万台を超える端末がアクティベートされており、「Google Play」からダウンロードされたアプリは250億本に達している。10年間の成果としては、とてつもない進歩である。われわれはAndroidに対して抱いていたかなり野心的な目標さえも超え、また、非常に強力なリーダーシップチームが存在することから、Andyはその権限を委譲し、Googleで新しい章をスタートさせる時が来たと判断した。Andy、さらに多くの偉業を成し遂げてくれ。
今後はSundar Pichaiが、ChromeとAppsに関する現在の職務に加えて、Androidを統括する。Sundarは、技術的に卓越していながら使いやすい製品を作ることに長けている。また、大きな賭けを愛する人物である。Chromeがその例だ。2008年、世界にもう1つのブラウザが本当に必要だろうかと人々は疑問視していた。現在、Chromeは、そのスピード、シンプルさ、セキュリティによって、何億人ものユーザーに満足感を与え、急速に成長している。したがって、Andyの後任はなかなか務まるものではないが、Sundarは、エコシステムの推進に向けたわれわれの取り組みにおいて、Androidにさらに大きく賭けるために素晴らしい働きをしてくれると考えている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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