マサチューセッツ州ケンブリッジに拠点を置く新興企業により、電気自動車に備わるいくつかのメリットが自転車にもたらされようとしている。
Superpedestrianは米国時間12月3日、自転車のリアホイール「Copenhagen Wheel」の販売を開始した。この製品は、ブレーキをかけた時や下り坂を走行する時のエネルギーをバッテリに蓄えて、上り坂を走行する時や、平地でより速く走行したい時にそのエネルギーを使えるようになっている。最初の製品は2014年第1四半期末に出荷される予定だ。
Copenhagen Wheelは、変速機のないシングルスピード用のモデルで重さが12ポンド(約5.4kg)、価格は699ドルだが、変速機の付いたマルチスピード用モデルの価格はこれよりも高くなるはずだ。最初に出荷される1000セットは現在、手作りされており、マウンテンバイク用やロードバイク用のホイールサイズのものが利用可能となる。
リチウムイオンバッテリは、下り坂の走行時、およびペダルが4分の1回転した時に自動的に充電される。またSuperpedestrianの発表によると、Copenhagen Wheelの動作は自動的に制御されるという。
Copenhagen Wheelを装着した自転車は、普通の自転車のようにペダルを漕いで乗ればよく、モーターのスイッチは自動的にオン、オフされる。また、乗り手について学習し、乗り手がどの程度の力で漕ぐのかや前方の地形を察知し、必要なサポートを決定するようになっている。なお、スロットルやワイヤ、ボタンを追加する必要は一切ないため、サイクリングの持つ純粋なシンプルさが失われることはない。
また、同社モバイルアプリとの連携により、設定を変更したり、どれだけ上り坂をのぼったのかや消費カロリーといったフィットネスデータを管理することもできる。さらにSuperpedestrianによると、Copenhagen Wheelは乗り手が自転車のもとを離れる際に自動的にロックされ、戻ってくるとロック解除されるようにすることも可能だという。
12ポンドという重量は、サイクリストにとって大きな負担に感じられるかもしれない。しかしSuperpedestrianによると、搭載されているバッテリは、時速20マイル(時速約32.2km)で、最高30マイル(約48.3km)の距離を走行できるだけの性能を備えているという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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