「空飛ぶ自転車」が先ごろ、テスト飛行に成功した。チェコの複数の企業が製作したもので、普通の自転車と巨大なヘリコプターが合体したような姿をしている。
この奇抜な乗り物は、マネキンを乗せて数分間にわたり飛行し、その機能を実証した。操縦には地上からラジコンを使う。220ポンド(約100kg)の自転車は、バッテリで動く6個のプロペラで宙に浮いた。これだけでも十分、夢を見せてくれる。ペダルをこいで道を走っていると空中に浮かび上がって、障害物を飛び越えたり知らない人たちを感動させたりするのだ。
「このプロジェクトに取り組む主な動機は、利益でも商業的な関心でもなく、われわれの少年のような夢を実現することだ」と、設計エンジニアリング企業TechnodatのマネージャーであるAles Kobylik氏はCeskeNovinyの取材に対して語っている。自転車メーカーのDuractecも、このプロジェクトに参画している。
空飛ぶ自転車が実用的な移動手段となるまでには、まだいくつかの障害がある。まず、装置全体がかなり大きく、ペダルをこぐのが困難な上、通常の自転車専用道路に収まらない。マネキンを乗せて浮くことはできたものの、人間を乗せてさらに長い距離を移動するには、はるかに強力なバッテリが必要だろう。
開発陣は、人間を運べるバージョンが2013年内にできる可能性があると考えている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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