米Yahooは米国時間11月18日、同社の全製品にわたって暗号化に対する取り組みを強化することを発表した。政府による監視をめぐる多数の報道を受け、技術大手企業がユーザーの懸念を和らげようとしており、今回の動きはその流れを汲むものである。
具体的な内容として、Yahooの最高経営責任者(CEO)を務めるMarissa Mayer氏はブログ投稿で、同社は、2014年第1四半期末までにデータセンター間を流れるすべての情報を暗号化する予定だと記した。またユーザーに対し、Yahooで共有するすべての情報の流れを暗号化するオプションも同じ期限までに提供する予定である。さらに、同社は米国外のメールパートナーと連携して、パートナー各社の製品を確実に「https」対応にする予定だとMayer氏は述べた。
「われわれがこれまで述べてきたことを再度ここに表明したいと思う。Yahooは、NSAやその他のいかなる政府機関に対しても、当社データセンターへのアクセスを提供したことはない。決してない」とMayer氏は記している。
Yahooは最近、メール製品のセキュリティ強化を既に宣言したばかりである。同社は、https暗号化を2014年1月8日までに追加すると述べた。
これは、The Washington Postの報道を受けての動きだった。この報道では、NSAと英国のGCHQが共同で運用するMUSCULARとして知られるプログラムの一環で連邦政府による侵入を受ける具体的な監視データの源として、YahooとGoogleが所有するデータセンターが指摘されていた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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