マスクを被ったこの子について紹介しよう。彼の年齢は5歳。その表情には白血病と果敢に戦う強い意志がうかがえる。両親は、この子が温厚で優しいMiles君であることを知っている。Miles君は米国時間11月15日、スーパーヒーローの分身である「バットキッド(Batkid)」に変身したのだ。
ボランティア団体Make-A-Wish Foundationのグレーターベイエリア支部は、スーパーヒーローになりたいというMiles君の願いをかなえるため、多くのボランティアたちとともに、サンフランシスコの町を1日限りの「ゴッサムシティ」に変えた。先輩のバットマンからあらかじめトレーニングを受けたバットキッドは、リドラー(映画「バットマン」に登場する悪役の1人)のおなじみのクエスチョンマークで覆われた緑色の大きな爆発装置につながれた捕らわれの女性を救出し、リドラーを捕まえるために協力した。
手作りのスモールサイズの「バットスーツ」に身を包み、本当の姿を隠しているバットキッドは、敵をやっつけるだけではなく、Twitterでトレンドにもなっている。彼は自分のFacebookファンページを持ち、また彼自身とその冒険を専門にしたライブブログもある。
Make-A-Wishがバットキッドを応援し、その活躍ぶりを記録するボランティアを募ったところ、ゴッサムシティの市民が支援に立ち上がった。この日のイベントに応じた人々は1万人を超えた。バットキッドの登場が予定されていた場所には実に多くの人々が詰めかけた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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