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「iPad mini Retina」レビュー(前編)--「iPad Air」と同等性能を得た小型タブレット - (page 3)

Scott Stein (CNET News) 翻訳校正: 川村インターナショナル2013年11月18日 07時30分
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ほかの新しい点

 既に述べたように、Retina Display搭載iPad miniは、iPhone 5sやiPad Airと同じ64ビットのA7プロセッサ、そしてM7コプロセッサを搭載している。M7は動きを追跡するもので、動きを利用したアプリ用に、あるいはバッテリ持続時間の負荷軽減のために利用される。最新のiPad miniではフロントカメラの性能が向上しているほか、改良されたMIMO Wi-Fiアンテナを搭載している(しかし802.11ac Wi-Fiには対応していない)。さらにLTEモデルでは、米国外でさらに多くのLTEネットワークがサポートされた。加えて、背面にはマイクロフォンが1基追加されており、これは背面カメラと前面カメラのどちらを使っているかに合わせて、周囲の音を自動で調節したり、強調したりするようになっている(例えば「FaceTime」の通話がよりクリアになる)。

 Retina Display搭載iPad miniはさまざまな点でiPhone 5sによく似ている。違うのは、指紋認識センサ「Touch ID」内蔵のホームボタンがないことだ。iPad miniの2013年モデルのホームボタンは相変わらず四角い形をしていて、少し汚れがつくことのほかは、指紋には何の関係もない。Touch IDが搭載されていないことには多少がっかりしたが、このような小さなタブレットにはまったくのぜいたく品なのだろう。

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提供:Sarah Tew/CNET

パフォーマンス:iPad Airと同等、2012年モデルからは大幅に向上

 ゲーム好きの人や、動画編集アプリやメディアを大量に扱うプログラムをよく使う人の場合は、iPad miniの速度が大幅に向上したことに気付くだろう。これは2012年モデルでは「A5」だったプロセッサが、2013年モデルではA7に大きくアップグレードされたおかげだ。以前は不具合が生じていたアプリケーションも、今後はなめらかに動くようになる。マルチタスク操作や、グラフィックレンダリングやビデオ編集のようなハイエンドで要求の厳しい作業も容易になる。

 「Geekbench 3」を使ってテストしたところ、Retina Display搭載iPad miniに使われているA7プロセッサは、実際にはiPad AirのA7と完全に同じというわけではないことが分かった。Retina Display搭載iPad miniに使われているのはiPhone 5sと同じ1.29GHzのプロセッサだが、iPad Airに使われている1.39GHzのA7プロセッサはそれより少し速い。新しいiPad miniのRAMは、2012年モデルの512Mバイトの2倍にあたる1Gバイトに増えているが、iPad Airとは同じだ。

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提供:Sarah Tew/CNET

 ただ、iPad miniの小さい本体にそれだけの機能が入っているのは、さほど驚きではないかもしれない。さらに小さいiPhone 5sでもどうにか同じようなことに成功したからだ。しかしRetina Display搭載iPad miniは、どこから見ても感動的な速さの小型タブレットだ。米CNETが行ったあらゆるベンチマークテストで、新しいiPad miniはiPad Airよりもわずかに遅かったが、ほぼ同じ領域と考えても良いほど近い結果だった。それはiPad miniの2012年モデルからははるかに良くなっており、ベンチマークによって異なるものの、4倍から5倍、あるいはそれ以上のパフォーマンスを示した。さらに、2013年に入って発売されたGoogleのNexus 7との比較では、新しいiPad miniが大幅に上回っている。

 結果として、アプリはiPad Airと新しいiPad miniでほとんど同じように動くことになる。これもやはり、この2つがほとんど同じハードウェアであるためだ。違う点は、基本的にはスクリーンサイズとピクセル密度だ。ゲームのような一部のアプリは、細部がより鮮明に見えることもあるが、一方では、より大型のiPadの場合と比べるとやや小さく思えるアプリもある。しかし全般的には、筆者が確認したアプリはほぼすべて、より小さなスクリーンサイズに見事に移行していた。

 iPad miniの2012年モデルからのアップグレードは必要だろうか。あなたがiPadのパワーユーザーなら、アップグレードした方が良いだろう。日常的な使用、特に動画の再生や読書といった用途なら、Retina Display非搭載モデルのままでも問題ない。ただしアプリ開発者はiPhoneとiPad全体で、A7プロセッサを最大限に活用する新しい種類のエクスペリエンスに力を入れようとしている。これから購入する予定の人は、100ドル追加で支払えば自分のiPadを今後も新しい状態に保てると考えれば、プロセッサだけのためでもRetina Display搭載のiPadを選ぶことを真剣に検討すべきだ。

 しかし従来のiPad miniからRetina Display搭載iPad miniに移行する際には、ダウンロードサイズの増加を我慢しなければならなくなる。アプリ、映画、デジタル雑誌などすべてが、Retina Display対応形式ではより多くのスペースを取る。「クラウドアトラス」は長い映画ということもあるが、ダウンロードファイルのサイズは6.2Gバイトだった。Retina Display搭載iPad miniを購入する場合には、ストレージ容量を少なくとも32Gバイトに増やすことを検討した方が良いだろう。

 後編に続く

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提供:Sarah Tew/CNET

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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