Microsoftがスタックランキング制度を廃止する。同社の元社員と現社員の多くは、同制度が仕事と士気の両面で大きな悪影響を及ぼすと考えている。
Microsoftは米国時間11月12日、正規社員に対して、カーブ評価と「カーブ評価」による査定を廃止することを発表したようだ。筆者の情報筋らによると、同社人事部門のトップであるLisa Brummel氏は12日、制度の変更を通知する電子メールを社員に送信したという。
Brummel氏は電子メールの中で、「カーブ評価の廃止」と「評価段階ごとにあらかじめ一定の人数枠を設ける方式の廃止」を伝えた。
AmazonやFacebook、米Yahooなどの他社も「成績の悪い」社員を淘汰するために独自のスタックランキング制度を実施しているが、スタックランキング制度に関してメディアで批判されてきたのはMicrosoftだ。
VANITY FAIRによる2012年の「Microsoft's Lost Decade」(Microsoftの失われた10年)という特集記事はスタックランキング制度に関して、Microsoftと最高経営責任者(CEO)のSteve Ballmer氏を批判したことで有名だ。その制度では、経営者は一定の割合の社員を最も優秀な社員、良好な社員、平均的な社員、成績不振の社員のいずれかに分類しなければならない。
Brummel氏の電子メールによると、社員の評価方法を変更する決定は同社の「One Microsoft」(1つのMicrosoft)という理念および戦略の一部だという。今後の社員の評価では、チームワークとコラボレーションがこれまでより重視されるようになるだろう、と同氏は述べた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
パナソニックのV2H蓄電システムで創る
エコなのに快適な未来の住宅環境
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
OMO戦略や小売DXの実現へ
顧客満足度を高めるデータ活用5つの打ち手
企業や自治体、教育機関で再び注目を集める
身近なメタバース活用を実現する