シャープは10月22日、フルHD解像度のパネルで4K相当の高精細表示を実現した液晶テレビ「AQUOSクアトロン プロ XL10」シリーズを発表した。46~80V型まで5モデルをラインアップする。発売は46、52V、60V型が11月30日、70、80V型が12月10日になる。
シャープのデジタル情報家電事業本部液晶デジタルシステム第一事業部事業部長である戸祭正信氏は「9月の薄型テレビ出荷台数は、26カ月振りに前年同月比を上回った。買い替えスパンも従来の約10年から、現在は8年程度に短くなってきている。大画面サイズへの買い替えニーズが高まる中、シャープでは新たに『AQUOSクアトロン プロ』をラインアップする。46V型から4K相当が高精細映像が楽しめる、新たな提案ができるテレビだと思っている」と話した。
AQUOSクアトロン プロは、4原色技術を使用した液晶パネル「AQUOSクアトロン」に、低反射の「モスアイパネル」、「超解像 分割駆動エンジン」など、最新技術を搭載した。通常赤、緑、青の3原色では緑が輝度ピークになるが、赤、緑、青に黄を加えた4原色では、緑と黄が輝度ピークになり、1画素内に2つの輝度ピークができる。そのため「赤・緑・青」や「青・黄・赤」色の組み合わせを、超解像 分割駆動エンジンがそれぞれ独立して駆動させることにより、横方向の解像度を倍にできるとしている。
一方、縦方向では、各色のサブピクセルを上下2つに分けて輝度レベルを制御する駆動方式を採用することで、1画素内に2つの輝度ピークを作り解像度を倍にするとのこと。これによりフルHD解像度ながら4K相当の高精細表示を実現したという。
超解像 分割駆動エンジンには、4Kアップコンバート回路も内蔵。3840×2160 30pまで対応するHDMI入力も4系統備える。画像処理LSIには、4K映像信号に対応した「新・AQUOS高画質マスターエンジン プロ」を搭載。フレームごとの輝度と周波数を解析して、素早くコントラスト制御やノイズ低減などの高画質化処理することで、液晶パネルの性能を引き出す。
画面下部にはミッドレンジとトゥイータ、サブウーファを搭載した「2.1chフロントサウンド音声システム」を搭載。パイオニア製のミッドレンジスピーカを採用したほか、サブウーファを背面に配置することで、迫力のあるクリアな音質を再現する。
ハイブリッドキャストに対応するほか、Miracast、DLNA、Bluetooth機能を備え、最新のネットワーク機能を装備。加えて、クラウドゲーム「G-cluster(ジークラスタ)」、動画配信サービス「Hulu」にも新たに対応した。
別売の3Dメガネ「AN-3DG20-B」を使用すれば、3D映像の視聴も可能。地上デジタル3チューナ、BS、110度CSデジタル2チューナを内蔵し、USB HDDを接続すれば、2番組同時録画しながら地上デジタルの別番組を視聴することができる。
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