The New York Times(NYT)において13年以上にわたって提供しているビデオでの愉快な振る舞いで有名な人気の高い技術コラムニストであるDavid Pogue氏が、由緒ある同紙を離れ、米Yahooの拡大された消費者向け技術情報配信を統括するという。Yahooの最高経営責任者(CEO)を務めるMarissa Mayer氏とPogue氏自身が米国時間10月21日、それぞれ別のブログ投稿で発表した。
Pogue氏の前にも、トップレベルの新聞社を退職した著名人は数人存在する。シリコンバレーの支援者のおかげで、その道をたどったのは同氏が初めてではない。先週には、Guardianのジャーナリストで、Edward Snowden氏によるリーク情報に関連する米政府オンライン監視に関する記事を統括したGlenn Greenwald氏が、同紙を離れてeBay創設者のPierre Omidyar氏が支援する新しいベンチャー事業に参加すると発表した。
Mayer氏によると、Pogue氏は「Yahooユーザーの日常生活に力を与えるガジェット、アプリ、技術をわかりやすく説明する」コラム、ブログ、動画を発信する予定だという。
Pogue氏は、単なる投稿を超えるものを提供したいという野心を示したが、詳細については触れなかった。「私のチームと私には、オンラインおよび実世界のあらゆる種類の創造物に対する、さらに大きなプランもある」と同氏は述べた。また同氏は、Yahooは「若々しく、再活性化された、積極的な」企業で、Mayer氏の主導の下「焦点が明確に定まっている」として、Mayer氏に賛辞を返した。
Pogue氏はNYTを離れる理由について、容易ではなかったが「13年間は、1つの場所にとどまるには長い年月である」と述べた。Yahooで何か新しいものを構築する機会に引きつけられたと同氏は述べた。同氏のブログ投稿によると、「数週間以内に」Yahooでの仕事を開始するという。
米国トップ紙からのPogue氏のような人物の退職は、ニュース業界における特定の分野で人気の高いブランドを築き上げているジャーナリストの可能性を浮き彫りにしている。ニュース業界は、印刷物からの読者や広告主離れに苦しんでいる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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