富士フイルムは10月18日、デジタルカメラ「Xシリーズ」としてレンズ交換式カメラ「FUJIFILM X-E2」と「FUJIFILM X-A1」、コンパクトカメラ「FUJIFILM XQ1」の計3機種を発表した。
「X-E2はわれわれにとって、富士フイルムの決定版といえるもの。センサ、プロセッサ、液晶、操作性。あらゆるものが高機能。画質も向上、スピードも大幅に改善した」──富士フイルム 取締役 執行役員 光学・電子映像事業部長の田中弘志氏は、そう説明する。
APS-C型サイズ以上のセンサを搭載したデジタルカメラとしては世界最速の0.08秒の高速AFを搭載する。従来比2倍以上の処理能力を持つ独自のAPS-Cサイズ「X-Trans CMOS II」センサ(1630万画素、ローパスフィルターレス)と画像処理技術「点像復元処理」により、高解像と高速AFなど優れた高速性能を備えた。
「有機EL電子ビューファインダー」を搭載し、高精細約236万ドット、視野率100%で確実なフレーミングと精緻なピント確認が可能という。ファインダを覗いたまま、ボディ天面のダイヤル類やレンズ鏡筒の絞りリングを操作し、素早く設定を変更できる。Wi-Fiに対応したことで、カメラ内のデータを簡単にスマートフォンやタブレット、PCへバックアップできるとしている。
市場想定価格は、ボディのみが11万円前後、ズームキット(XF18-55mm)が15万円前後。発売日はいずれも11月9日を予定している。
X-A1はエントリー向けの一眼カメラだ。女性層を取り込むことを意識し、シルバー、ブラウン、レッドの3色をラインアップする。1630万画素の大型APS-Cサイズセンサと、画像処理エンジン「EXRプロセッサーII」を搭載し、コンパクトボディながらも高画質を実現したとしている。起動時間は約0.5秒、シャッタータイムラグは約0.05秒だ。
高精細92万ドット液晶モニタと、Wi-Fi通信など多彩な機能を搭載。重さは約330gだ。液晶モニタは角度を上下に調節できるチルト式を採用した。
さらにさまざまな撮影モードを素早く設定できる「モードダイヤル」も備える。「アドバンストSRオート」により、レンズ交換式カメラの初心者でも簡単に高画質撮影が楽しめるとしている。
市場想定価格は、ボディのみが6万円前後、ズームキット(XC16-50mm)が7万円前後、Wズームキット(XC16-50mm/50-230mm)が8万5000円前後。発売日はいずれも11月23日を予定している。
XQ1は、独自開発の2/3型「X-Trans CMOS II」センサ(1200万画素、ローパスフィルターレス)と明るいF1.8フジノンレンズを備えた高性能コンパクトカメラだ。サイズは高さ58.5mm×幅100mm×奥行き33.3mmで、重さは約206g(付属バッテリ、メモリーカード含む)。
起動時間は0.99秒、シャッタータイムラグは0.015秒、撮影間隔は約0.3秒で、快適な撮影が可能としている。
レンズマウント部周辺には、絞りやシャッタースピード、露出補正など、13種類の項目からお好みの設定を割り当てて使用できる「コントロールリング」を搭載する。事前に機能を割り当てておけば、メニュー画面から設定を変更する手間なく、リング操作のみで直感的に素早く設定を変更することが可能になる。
また、ほかのモデルと同様、Wi-Fiに対応しており、スマートフォンやタブレットに画像を転送できる。
市場想定価格は、4万5000円前後。発売日は11月23日を予定している。
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