Appleは米国時間10月14日夜遅く、Burberryの最高経営責任者(CEO)を務めるAngela Ahrendts氏を同社小売部門の統括者として起用したことを発表した。この役職は1年近く空席となっていた。
Ahrendts氏は、2014年春にAppleに入社し、同社が説明するところの「新しく設けられた幹部レベルの役職」にシニアバイスプレジデントとして就任する予定である。同職は、AppleのCEOを務めるTim Cook氏の直属となる。Ahrendts氏は、同社の小売とオンラインストアの両方の成長と運営を統括する予定だ。
Ahrendts氏は声明で、「2014年にAppleに入社して新しく設けられたこの役職に就くことをこの上なく光栄に感じており、グローバルなチームと協力して、オンラインおよびオフラインの消費者エクスペリエンスをさら高めていくことを非常に楽しみにしている」と述べた。「Apple製品およびサービスが人々の生活に与えるイノベーションと影響力には常に敬服しており、世界を変えていく中での同社の継続的な成功とリーダーシップに微力ながら貢献できればと願っている」(Ahrendts氏)
表向きは、Ahrendts氏はJohn Browett氏の後任である。Browett氏は、「iOS」ソフトウェアを統括していたScott Forstall氏の退任や、Jony Ive氏、Bob Mansfield氏、Eddy Cue氏、Craig Federighi氏の役割拡大など、Appleが改革の最中にあった2012年10月に、入社後わずか6カ月で同社を退職した。AppleがBrowett氏を採用したのは、Ron Johnson氏が小売業者J.C. PenneyのCEO就任を理由に退職してから7カ月以上経ってからだった。Johnson氏は2013年4月、J.C. PenneyのCEOを解任されている。
Ahrendts氏は、2006年に英国高級ファッションブランドであるBurberryのCEOに就任する前に、Liz ClaiborneのエグゼクティブバイスプレジデントやDonna Karan Internationalのプレジデントを務めたことがあり、ファッション業界において豊富な経験を持つ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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