ソフトバンクと子会社のガンホー・オンライン・エンターテイメント(ガンホー)は10月15日、スマートフォン向け人気ゲーム「Clash of Clans」などを開発するフィンランドのスーパーセルを買収することを発表した。
ソフトバンクが約12億2400万ドル(出資比率80%)、ガンホーが約3億600万ドル(出資比率20%)を間接的に出資して設立する特別目的会社(SPC)を通じて、スーパーセルの議決権付株式の51%を総額15億3000万ドル(約1515億円)で取得する。
ソフトバンクの子会社化となった後も、現CEOであるイルッカ・パーナネン氏が、スーパーセルのCEOを務める。また、同社の取締役会は、ソフトバンク代表取締役社長の孫正義氏、ソフトバンク財務部投資企画グループ グループマネージャーの仁木勝雅氏、ガンホー代表取締役会長の孫泰蔵氏、スーパーセルCEOのイルッカ・パーナネン氏、スーパーセル プロダクト・リードのミッコ・コディソヤ氏の5人で構成される予定だ。
スーパーセルは、敵からの攻撃を防ぎながら村を発展させるClash of Clansや農場を発展させる「Hay Day」などのシュミレーションゲームを開発している。この2タイトルは「App Store」のトップセールスランキングで、それぞれ137カ国と96カ国で1位を獲得しているという。また、同社は2~8月の7カ月間、App Storeの「ゲーム」カテゴリにおける売上で世界1位に輝いているという。
ソフトバンクでは、7月に米国3位の通信事業者Sprint Communicationsを買収したことで、事業基盤を米国へと拡大しており、ガンホーとスーパーセルをコンテンツ分野の牽引役として世界展開を加速させたいとしている。また、世界100カ国以上に向け事業を展開するスーパーセルの海外マーケティング力と同社のAppStoreでの実績を生かし、「パズル&ドラゴンズ」を提供するガンホーグループの世界展開を強化するとしている。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」