サムスンが以前に出したものの中で、これに近いのは何だろうか。「GALAXY Continuum」に搭載されていたティッカーディスプレイがある。これはメインのスクリーンの下に、動きのあるデジタルディスプレイを表示するものだった。その動きはRoll Effectでは大きく変わってジェスチャとなり、基本的にはスマートフォン自体のロックは解除せずに、基本情報を表示するのに必要な時間だけロックスクリーンを解除する。
もう1つの新機能「Gravity Effect」によってジェスチャの役割が広がることは確実だ。この機能ではデバイスを指で傾けることで、聴いている曲が強調表示された音楽中心のインターフェースを見ることができる。
HTCの後を追っているように見えるいわゆる「Bounce UX」機能は、スクリーンがオフの時でも音楽プレーヤーのショートカットをオンにする。プレーヤーの作動中にスクリーンの一方の端を押すと前の曲が再生され、反対の端を押すと次の曲が再生される。またティルトコントロールを使うとビデオの再生ができる。
理にかなった機能に思えるが、そもそもこの機能を使うことを忘れないようにしなければならない人々にとっては、やや分かりにくいかもしれない。
GALAXY ROUNDはサムスンの「GALAXY S4」やGALAXY Note 3と同様に、オートフォーカス機能とフラッシュを備えた13メガピクセルのカメラを搭載し、前面には2メガピクセルのカメラも付いている。さらにサムスンのよりハイエンドなスマートフォンでは標準になっている、1080pのHDビデオキャプチャも搭載されている。
GALAXY ROUNDは、2.3GHzのクアッドコアプロセッサ「Snapdragon 800 MSM8974」、32Gバイトの内蔵ストレージ、3GバイトのRAM(この容量を搭載するのはGALAXY Note 3に次いで2番目だ)、最大64Gバイトまで拡張可能なmicroSDカードスロットを搭載している。2800mAhのバッテリによって駆動時間はかなり長くなるはずだが、実際のバッテリ持続時間は、端末をどれぐらいの頻度で負荷のかかる作業に使用するかによる。
現在のところサムスンは、ブラウン系カラーのGALAXY ROUNDを韓国向けに発表しているが、さらに多くのカラーが(願わくばさらに多くの市場に向けて)「間もなく」登場する予定だ。
GALAXY ROUNDの価格は明らかになっていないが、GALAXY Note 3と同様のトップクラスの仕様によって、それに見合うハイエンド製品価格が付けられること、そして、ROUNDを最初に試す初期購入者が引き寄せられることが予想できる。
画面がGALAXY ROUNDのように深く水平方向にカーブしていることが何に役立つのかは、依然として不明だ。ユーザーの顎、そして、ポケットに恐らくフィットするであろう。端末を落とした時に前面側が下になっていれば、表面部分の損傷が恐らく抑えられるであろう。あるいは、新しいことを試すだけの資金がサムスンにあっただけなのかもしれない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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