サムスンの幹部らはラスベガスで開催されている2013 International CESの基調講演において、「Youm」と呼ばれる新しいフレキシブルディスプレイを紹介した。超薄型の同ディスプレイは、有機ELディスプレイ技術を採用し、より優れた色とコントラストを実現する。
カリフォルニア州サンノゼにあるサムスンのディスプレイ研究部門でシニアバイスプレジデントを務めるBrian Berkeley氏は、電話のプロトタイプを披露した。ディスプレイが電話の側面を覆うように搭載され、側面で最新情報を確認できる。同技術によって、同社の提携先企業は折り曲げや巻き上げ、折り畳みが可能なディスプレイを開発できるようになると同氏は述べた。
サムスンはかなり以前から、フレキシブルディスプレイ技術の開発に取り組んできた。同社は2011年のCESで、電話機能を持たないディスプレイのプロトタイプを披露している。2012年春には同技術をYoumと名付けた。
他の企業も、折り曲げ可能なディスプレイの開発に取り組み始めている。LGとNokiaも最近、スマートフォンやタブレット用のフレキシブルディスプレイのプロトタイプを披露した。
サムスンはCES 2013の基調講演で、Youmの柔軟性を強調するコンセプトビデオを上映した。ビデオは、3人の俳優がコーヒーショップにいる場面で始まり、そのうちの1人がハイテクなウォレット型携帯電話のようなものを折りたたむ。二つ折り財布のように折りたたむことのできるタブレットを想像してほしい。もう1人は、携帯型ボイスレコーダーほどのサイズに巻き上げられたタブレットを取り出して広げて見せる。
続いてMicrosoftの最高技術戦略責任者(CTO)を務めるEric Rudder氏が壇上に上がり、Youmディスプレイを搭載した「Windows Phone」のプロトタイプをデモした。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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