LGは、同社独自のフレキシブルディスプレイ搭載端末のリリースに向け、スマートフォン用曲面ディスプレイの量産体制を整える予定だ。
LG Displayの最高技術責任者(CTO)を務めるSang Deog Yeo氏は現地時間10月7日付けの声明で、「LGディスプレイは、業界をリードする技術によってスマートフォン用フレキシブルディスプレイの新時代を切り開く」と述べた。「フレキシブルディスプレイ市場は急速に成長すると予測される。この技術は、車載ディスプレイ、タブレット、ウェアラブルデバイスといった多様なアプリケーションへとさらに拡大されると予測されるためである。当社の目標は、2014年にさらなるパフォーマンスと他とは異なるデザインを備えた新製品を投入することによって、フレキシブルディスプレイ市場において早期にリードすることである」(Yeo氏)
フレキシブルで凹面の有機EL画面は、ガラスではなくプラスチックでできている。画面は曲げることができるが、保護レイヤを提供する技術により壊れやすいことはない。LGは、同社の画面を世界最薄かつ最軽量のモバイル端末パネルであると主張している。同画面の厚さはわずか0.44mm、6インチ画面でも重さは7.2gである。
これと同時にLGは、同社独自の曲面ディスプレイ搭載スマートフォンの準備を整えている。「G Flex」という名称で6インチの同端末は2013年11月に発売予定とされているが、同社の発売計画に詳しいある情報筋が米CNETに伝えたところによると、この日程は変更される可能性があるという。
LGとサムスンは、ともにフレキシブルディスプレイ搭載スマートフォン投入に向け競い合っている。「Samsung Round」という名称で報じられているサムスンのスマートフォンは、今週中に発表される可能性がある。
LGとサムスンが準備を進めるフレキシブルディスプレイ搭載スマートフォンの本体はこれまでと同様に固い。ディスプレイ自体は湾曲しており、ユーザーの顔の輪郭によりぴったりと合うようになっている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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