「Windows Phone」OSは、7~10インチのタブレットに対してMicrosoftが選択するOSとなり得るのだろうか。
Windows SuperSiteのPaul Thurrott氏が取り上げた新しいうわさによると、その可能性はなくもないという。
「Windows Phone Blue」(以下WP Blue。最終的に「Windows Phone 8.1」という正式名称になるかどうかはいまだ不明)は、Microsoftが2012年秋にリリースした「Windows Phone 8」OSに対する初めての「メジャー」アップデートである。WP Blueの存在は何カ月も前から知られている。筆者が聞いた最新のうわさによると、WP Blueの製造工程向けリリースは「2014年春」ごろだという。
Thurrott氏が1人の匿名情報筋から得た新しいうわさには、WP Blue OSのUIと中核部分に関する新しい詳細情報が含まれている。2013年2月の時点で(筆者の匿名情報筋の1人からの情報により)、WP Blueは、「Windows 8」「Windows RT」「Windows Phone 8」を、「Windows NT」のコア、プログラミングインターフェース、UIのルックアンドフィールに関して、互いにより近いものにするための足掛かりになるらしいことがわかっている。
Thurrott氏の情報によると、最終的な目標は、開発者らがユニバーサルバイナリを利用して、Windows RTとWindows Phoneの両方で実行可能な単一のアプリを開発できるようにすることだという。このことは、Microsoft幹部らが、「Windows」の次期メジャーリリースとともに提供すると非公式に約束していた単一の「Windows Store」というコンセプトにぴったり合致する。
前出の情報筋はThurrott氏に対し、MicrosoftがWP Blueリリースに伴い、Windows Phoneの「Back」(戻る)ボタンの廃止を計画していると述べた。Backボタンが実際に存在する端末でWindows Phoneを使用するユーザーのための後方互換性について、Microsoftがどうするつもりなのかが疑問だ。
しかし、これらのどの情報よりも筆者が興味深く感じたのは、Thurrott氏の情報筋による別の情報だ。WP Blueはおそらく、7~10インチの画面を装備する端末上で動作する見込みだという。現時点では、Microsoftは、OEMがWindows Phone OSをこの画面サイズの新しい端末に搭載することを禁じている。Windowsを使用したいOEMは、Windows RTまたはWindows 8を選択するしかない。
MicrosoftのOS統括者であるTerry Myerson氏が最近、公の場で「スマートフォンがタブレットへと広がっていく中で、将来、さらに多くのARM版タブレット、ARM版Windowsタブレットが登場すると期待してよい」と述べたことを思い出してほしい。
これは、Microsoftが最終的にWindows RTという名称を廃止し、すべての端末に対して統一された単一のOSブランドを採用することを意味するのではないかと筆者は考えている。その名称が最終的に「Windows Phone OS」となるか、単に「Windows」となるか(あるいはまったく新しいそれ以外の名称になるか)は興味深いところだ。どのような名称になろうとも、このブランドのOSはARMベースのスマートフォンとタブレット上で動作するはずだと筆者は考えている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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